スローフードの祭典「サローネ・デル・グスト」でのワークショップの参加者は、被災地の酒蔵からの酒を一杯ずつ真剣な面持ちで味わった=28日、トリノ、石田博士撮影 【トリノ=石田博士】東北は元気です――。イタリア北部トリノで開かれているスローフードの祭典「サローネ・デル・グスト」で28日、東日本大震災の被災地の酒蔵による日本酒のワークショップがあった。東北産のつまみとともに美酒をふるまい、復興をアピールした。 世界150の国と地域から生産者が集まる祭典。福島県二本松市の人気(にんき)酒造、宮城県の男山本店(気仙沼市)、佐浦(塩釜市)、内ケ崎酒造(富谷町)の4社が自慢の酒を持ち込んだ。 人気酒造の遊佐勇人(ゆうじん)社長は「蔵は壊れましたが、新たな場所に移り、もう立派な酒ができています」と話した。男山本店の菅原昭彦社長は「津波が押し寄せましたが、蔵まで1メートルのところで免れ、酒を出荷できま