軍事衝突の緊張が高まるなかで行われていた北朝鮮と韓国の南北高官会談が25日未明、双方の合意に達し、軍事衝突の危機は回避された。 北朝鮮は、今回の緊張の発端となった韓国兵士を負傷させた地雷爆発について「遺憾の意」を表明し、韓国は対北宣伝放送の中止に同意。今後の関係改善のための会談開催や、朝鮮戦争時の離散家族の再会事業などを含む共同声明文を発表した。 この結果を、どう見るべきか。 私はハッキリと、北朝鮮の金正恩氏の「敗北」であると言い切っておきたい。 北朝鮮は過去にも、軍事的緊張などをもたらした責任について「遺憾」の意を表明したことがある。 1968年、北朝鮮のゲリラ部隊が青瓦台を襲撃する事件が起きたが、金日成氏は「非常に申し訳ない事件。決して私の意思や党の意思ではなかった」と謝罪した。この事件に関しては、金正日氏も2002年に訪朝した現韓国大統領の朴槿恵氏(当時は、韓国未来連合代表)に「過激