中国広東省深セン市大芬村で、自らの作品の横に立つ画家のチャオ・シャオヨンさん(2023年2月19日撮影)。(c)GREG BAKER / AFP 【6月25日 AFP】中国南部広東省(Guangdong)深セン市(Shenzhen)にある大芬(Dafen)村には、8000人を超える画工が暮らしている。 かつて西洋名画の複製制作で知られたこの「油画村」は、今では1点数十万円の値がつくオリジナル作品を中国のアート市場に送り出している。 村の画家たちは長年、欧州や中東、米国のバイヤー向けに完璧に近い複製を販売していた。最盛期には世界中で取引される油彩画の5分の3がこの村で制作されたものだった。 だが、2008年の世界金融危機以降、輸出は減少。2020年には新型コロナウイルスのパンデミック(世界的な大流行)で中国政府が国境を閉ざしたことにより、輸出は途絶えた。 その際、諦めてアトリエを閉めた画家も