ブックマーク / honz.jp (34)

  • HONZ

    人生でもっとも長いおつきあいの書店は、紀伊國屋書店新宿店である。かれこれ35年。つきあいが長くなれば倦怠期だってありそうなものだが…more

    HONZ
  • ビジネス アーカイブ - HONZ

    「私のもの!」という感情が私たちの生活にどのような影響を及ぼすのか。書を読むと、何気なく過ごしていた日常が全く異なって見える。「座…more

  • 版元の編集者の皆様 (HONZ の投稿者)

    「こんなんじゃ売れない。全然ダメ」 初校になるかならいかというタイミングの原稿とタイトル案を見て、ある人はこう言った。 これは誰のた…more

    版元の編集者の皆様 (HONZ の投稿者)
  • 『宇宙の覇者 ベゾスvsマスク』地球レベルの悲観と、事業レベルの楽観と - HONZ

    イノベーションが加速する条件とは何か? 先端テクノロジーの開花か、組織の多様性か、それともポテンシャルのある市場環境か。様々な要素が考えられるが、最も重要なのは人間離れした男たちの、人間らしい競争意識ではないかーーそんなことを痛感させられる。 書は宇宙ビジネスの最前線を描いた一冊である。数多ある類書と一線を画すのは、イーロン・マスクとジェフ・ベゾスーーこの二人にフォーカスを絞っている点だ。二人の胸のうちに肉薄し、対抗意識を物語の構造に織り込んだ。論争、訴訟、そして心理戦による駆け引き。なにより二人のアプローチが対照的なのである。 宇宙への挑戦は、革新と停滞の物語でもある。全世界を熱狂させたアポロ11号の月面着陸から約半世紀。その間、ロケット技術の進歩はほとんどなかったといっても過言ではない。21世紀初頭にロシアと米国で打ち上げられたロケットは、アポロ時代のものと大差なかったという。それだ

    『宇宙の覇者 ベゾスvsマスク』地球レベルの悲観と、事業レベルの楽観と - HONZ
  • 『成績をハックする:評価を学びにいかす10の方法』学びの再起動ボタン - HONZ

    書はニューヨークで英語やジャーナリズムを教える高校教師が、成績を用いず、生徒を評価する挑戦を行った記録である。通知表を捨て、成績をつけないクラスの実験を5年ほど前にはじめた。 淡々とコンパクトに実践の記録をまとめているが、時折顔をのぞかせる著者の成績に対する意見は核心を射抜いている。 成績は、生徒を動機づけたり、罰したりするのに使われます。生徒がしたくないことをさせるために存在する極めて強力なツールなのです 成績は成長を大切にせず、生徒を互いに対抗させるという競争に基づく学習文化を生み出す 保護者はよい成績をとることが成功することであると思いこんでいる。そして、それを子どもたちにも教える 成績は生徒にとってではなく、結局のところ教師にとっての強力な武器でしかありません とはいえ、教師が成績をつけるというのは聖域であり、変更が難しいアーキテクチャーである。そして、教師だけでなく、生徒自身も

    『成績をハックする:評価を学びにいかす10の方法』学びの再起動ボタン - HONZ
  • 『Bullshit Jobs: A Theory(洋書)』どうでもいい仕事を理論化する - HONZ

    経済学者のジョン・メイナード・ケインズ(1883-1946年)は、 1930年に”Economic Possibilities for our Grandchildren(孫の世代の経済的可能性)”というエッセイの中で、イギリスやアメリカのような先進国では、テクノロジーの進化によって20世紀末までに週15時間労働が実現しているだろうと予言した。(”Essays in persuasion(ケインズ 説得論集)”) ケインズの指摘する通り、確かにテクノロジーは大いに進化したものの、結局、この予言は当たらなかった。ロンドンスクール・オブ・エコノミクス(LSE)の社会人類学教授のデヴィッド・グレーバーは、その理由を、テクノロジーがむしろ無意味な仕事を作り出す方向に使われたからだと説明する。 グレーバーは、”We are the 99%(我々は99パーセントだ)”というスローガンで行われた、201

    『Bullshit Jobs: A Theory(洋書)』どうでもいい仕事を理論化する - HONZ
  • 『政治の衰退 上 フランス革命から民主主義の未来へ』 民主主義は政府運営を非効率にするのか? - HONZ

    著者フランシス・フクヤマは『政治の起源』で、人類誕生以前からフランス革命までの歴史を振り返りながら、「国家」、「法の支配」、「政府の民主的説明責任」という3つの重要な政治制度がどのように生み出されたのかを巧みに説明した。この『政治の衰退』は『政治の起源』の姉妹編であり、フランス革命以降の過去2世紀の間にこの3つの制度がどのように相互作用しながら発展してきたかを論じていく。そして最後には、先進民主主義国でこれら3つに衰退の兆候が見受けられることが示される。ポピュリズム、排外主義や核の脅威など、政治の不安定がいや増す現代社会の未来を見通すために必読の一冊だ。 なぜ西洋が大きく発展し他の地域を大きくリードしているのか、という問いは18世紀以降の経済学者の最大の関心事項の1つである。アリストテレスからルソーまで、地理と気候が政治制度に大きな影響を与えたと論じてきた。ところが、植民地帝国が解体され発

    『政治の衰退 上 フランス革命から民主主義の未来へ』 民主主義は政府運営を非効率にするのか? - HONZ
    ninjaid2000
    ninjaid2000 2018/07/02
    あとで読む
  • 『プーチンのユートピア 21世紀ロシアとプロパガンダ』プーチン・イリュージョンの裂け目から見えるリアリティー・ショー - HONZ

    近くて遠い国ロシア。プーチンという独裁者によって支配されるこの国は、国際社会において特異な存在感を示してきた。だが、この国で起きていることを知るのは意外に難しい。特にマスメディアに関することになると、なおさらだ。書はそんな状況下にあるロシアテレビ局TNTでプロデューサーを勤めたロシア系イギリス人が、ドキュメンタリー番組制作のために取材した市井の人々を通して、発展する経済、行政の汚職、クレムリンのプロパガンダに翻弄されるロシア人の姿を記した傑作だ。 著者が働いていたTNTは娯楽番組に特化した放送局だ。ピンク、ブルー、ゴールドという明るい色で塗られた局のロゴに「私たちの愛を感じて」がキャッチコピーのテレビ局。 これこそが必死で幸せそうにふるまう新生ロシアそのものであり、ロシアのTNT放送局のイメージだ。若々しくて元気がよく、一見華やかな国。テレビ局は躁常態の黄金とピンクの光線を、人々の暗く

    『プーチンのユートピア 21世紀ロシアとプロパガンダ』プーチン・イリュージョンの裂け目から見えるリアリティー・ショー - HONZ
  • 『ユリイカ 2018年6月号』左脳で楽しむバーフバリ - HONZ

    作者:S・S・ラージャマウリ、松岡環、江戸木純、金田淳子他 出版社:青土社 発売日:2018-05-28 今、映画を大ヒットさせられるかどうかは、公開前の段階で8割方勝負がついてしまう。数ヶ月前から情報を小出しにすることで期待値を高めていき、公開直後から期待に違わぬことを示すポジティブな口コミが広がっていけば、ヒットがヒットを生み出す自走状態に入っていける。 一方で、インド映画『バーフバリ 王の凱旋』。日での上映前に今の状況を予想することが出来た人は少なかったことだろう。むろんコアなファンは早くから期待に胸を膨らませていただろうが、ファンの規模から考えると圏域の壁を超えられるほどではなかったはずだ。実際に興行収入も、公開後3週目までは下降傾向にあったという。 僕が初めて『バーフバリ』を見たのは今年の1月のこと。上映最終とされていた週の観覧であった。何とか駆け込みで間に合ったなと思っていた

    『ユリイカ 2018年6月号』左脳で楽しむバーフバリ - HONZ
  • 話下手でもあきらめるな。We Shall Never Surrender『リンカーンのように立ち、チャーチルのように語れ』 - HONZ

    話下手でもあきらめるな。We Shall Never Surrender『リンカーンのように立ち、チャーチルのように語れ』 「礼儀正しい始まりは、愚かしい始まりである」 これはチャ-チルの言葉だ。スピーチやプレゼンにおいて、一番大事なのは第一声である。それなのに「みなさまの前でお話しできることを嬉しく思います。」というような、ありきたりで退屈な言葉で話しをだす人がいかに多いことか……。 「Boring boring」退屈で、くだらない!そういった社交辞令をスピーチにいれたければ話の途中に挟み込めばよい。とにかくはじめに相手の心をつかまなくてはなにも始まらないのだ。集中力が持続しない今の時代において、これはスピーチに限らず、すべてのことに言えるのではないだろうか?動画でも文章でも、始めこそが肝心なのだ。 始めこそが肝心という話をしているのに、文章のはじまりが退屈だと何の説得力もない!と思って

    話下手でもあきらめるな。We Shall Never Surrender『リンカーンのように立ち、チャーチルのように語れ』 - HONZ
  • 「図書館の隠れたポテンシャル」を引き出す4冊 - HONZ

    図書館の隠れたポテンシャル」を引き出す4冊『知の広場』『サブジェクト・ライブラリアン』『情報リテラシーのための図書館』『シリアの秘密図書館』 机は勉強する大学生や高校生に占領され、読みたいはだいたい貸出中、音を立てれば「シーッ!」と怖い目で睨むメガネをかけた図書館員、映画で登場する図書館の典型である。 インターネットで検索すれば欲しい情報がすぐに手に入ってしまう時代に、日を含む世界各国の図書館は生き残りをかけて、古いイメージから脱却しようと挑戦している。の虫だけを相手にしたサービスでなく、幅広い層に利用され、図書館ならではの専門性を活かした問題解決を行い、知識社会を生きる市民のサポーターとして、なくてはならない存在になろうとしている。 存在意義と役割をアップデートしようとする試行錯誤の過程を明らかにし、スペース、サービス、教育、社会的意義の切り口から図書館の高いポテンシャルを解放す

    「図書館の隠れたポテンシャル」を引き出す4冊 - HONZ
  • 今週のニュースはこれを読め!8/5〜8/11 - HONZ

    今週のニュースはこれを読め!8/5〜8/11 HONZ

    今週のニュースはこれを読め!8/5〜8/11 - HONZ
    ninjaid2000
    ninjaid2000 2018/03/12
    あとで読む
  • 事実と向き合った時に引っかかるもの、そこに事件の深い闇がある 清水 潔 ✕ 石井 光太 - HONZ

    石井光太(以下、石井): そうおっしゃっていただけると、嬉しいです。今回文庫化された清水さんの『殺人犯はそこにいる』に影響を受けた部分もあります。このの中で、清水さんは裁判での無期懲役判決を引っくり返し、自ら真犯人を追いつめていく。警察や検察が示す事実がかならずしも「真実」とはかぎらない。それを取材者があばいて、自らの手で新たな「真実」を明らかにしていく。まさに事件取材の真髄を見た気がしました。僕もこれまでマレーシアの日人麻薬密輸事件や、角田美代子の尼崎連続殺人事件などの事件取材をしてきましたが、清水さんのなさっていた調査報道の重要性を痛感し、今回のではそれを特に意識しようと思いました。 清水: 『「鬼畜」の家』では、3件の虐待事件を取材されています。あとで話しますが、どの事件でも石井さんが取材を再スタートさせるポイントがあり、そこが面白い。報道や裁判では明らかになっていない事実を求

    事実と向き合った時に引っかかるもの、そこに事件の深い闇がある 清水 潔 ✕ 石井 光太 - HONZ
  • 『ティール組織 マネジメントの常識を覆す次世代型組織の出現』働き方改革、その前に - HONZ

    久しぶりに画期的な組織論のに出会った。 この『ティール組織 ― マネジメントの常識を覆す次世代型組織の出現』は、単なるビジネス書ではなく、インターネットなどテクノロジーの進歩により可能になった個人の自律を前提とした会社のあり方、即ち、自己組織化する組織「ティール(Teal)」を提唱する、進化論と発達心理学を基礎とした社会変革の啓蒙書である。 書の原著”Reinventing Organizations: A Guide to Creating Organizations Inspired by the Next Stage of Human Consciousness”は、2014年に自費出版されて以来、現在まで12か国語に翻訳され、売上は既に20万部以上に達しているベストセラーである。 ピーター・センゲの『学習する組織』が日に紹介された時以来のインパクトと「解説」に書かれているが、

    『ティール組織 マネジメントの常識を覆す次世代型組織の出現』働き方改革、その前に - HONZ
  • まるで上質なミステリィのようなノンフィクション──『死体は嘘をつかない 全米トップ検死医が語る死と真実』 - HONZ

    無念な話ではあるが、人は死ぬものだ。 そして人はいつだってわかりやすい状態で死ぬとは限らない。自殺、事故死、殺人──損傷した死体しか残らないこともあるし、我々は時折「その人がどのように死んだのか」を深く知る必要に迫られる。その瞬間を目撃していた人がいれば話は簡単だが、人間は時に嘘もつくし、何よりそこにいなければ証言できない。その代わりに、場所にはあらゆる行為の痕跡が残り、何より、殺人/自殺/事故の時には、もはや物は言わぬが、多くの事を伝える死体が残る。 書『死体は嘘をつかない 全米トップ検死医が語る死と真実』は、45年に渡って検死医として働き、数々の有名な犯罪事件の調査にも関わった著者が語る検死の物語。正直いって最初は「地味そうな話だなあ」と思っていたものの、読み始めてみれば意外や意外、取り上げられていく著者が関わった事件はどれもニュースを沸かせたような、話題性抜群のものばかりだし(話題

    まるで上質なミステリィのようなノンフィクション──『死体は嘘をつかない 全米トップ検死医が語る死と真実』 - HONZ
  • タイトルの割に中身は真摯『誰もが嘘をついている ビッグデータ分析が暴く人間のヤバい本性』 - HONZ

    2015年、米カリフォルニア州サンバーナーディーノで銃乱射事件が発生した。パキスタン系アメリカ人でありイスラム教徒だった犯人の名前が報じられるやいなや、ネット上はイスラム教徒を殺害せよという書き込みで溢れかえる。 事件の4日後、オバマ大統領(当時)は国民向け演説で「差別を拒むことは、宗派を問わずすべての米国人の責務」と語り、「自由は恐怖に勝ることを忘れないよう」呼びかけた。「タフで冷静」、「恐怖に判断力を曇らせられないよう促した」。人々の良心に語りかけ、受容と寛容の重要性を説いた演説はメディアに称賛された。 しかし、著者らがグーグル検索のデータを分析したところ、異なる実態が浮かび上がってきた。イスラム教徒を「テロリスト」、「悪人」、「暴力的」、「邪悪」などのワードと結びつけた検索が、演説終了後に倍増していたのだ。 書は、グーグルのデータサイエンティストや大学の客員講師などを勤めてきた人物

    タイトルの割に中身は真摯『誰もが嘘をついている ビッグデータ分析が暴く人間のヤバい本性』 - HONZ
  • 『日本画とは何だったのか』そして日本における近代性とは何だったのか? - HONZ

    「日画とは何なのか?」、この問いに正面から答えられる人がどれだけいるだろうか。 日画という芸術を成り立たせているのは、膠や墨や顔料などの日画材(グルー・ペインティング Glue painting)なのか、日画様式(ジャパニーズ・スタイル・ペインティング Japanese style painting)なのか、或いはその両方なのか、若しくはそれ以外のものなのか。 例えば、浮世絵と日画の関係はどう理解したら良いのだろうか。西洋の画家たちが取り入れたような、浮世絵の大胆な構図法やデザイン性などは、近代における日画とは殆どつながりがない。特に、浮世絵を代表する喜多川歌麿、葛飾北斎、歌川広重、歌川国芳らの影響は、河鍋暁斎や小林清親らには見られるものの、それは明治初め頃までのことで、近代以降の日画では、誇張と斬新さを売り物にするような浮世絵的な表現はむしろ忌避される傾向にあった。 そうし

    『日本画とは何だったのか』そして日本における近代性とは何だったのか? - HONZ
  • 『1493 世界を変えた大陸間の「交換」』 こうして世界は再び一つになった - HONZ

    作者:チャールズ・C. マン 翻訳:布施 由紀子 出版社:紀伊國屋書店 発売日:2016-02-25 タイトルの『1493』とは、コロンブスが新大陸から黄金の装身具やカラフルな鳥、先住民捕虜を携えてスペインへ帰国した年である。この年を境に、超大陸パンゲアが分裂してから2億年以上もの長きにわたって独自の生態系を育んだきた各大陸が、人類の手を介して再び出会うことになったのだ。コロンブス以前には、どのような生物にも大陸間を結びつけることは不可能であり、それぞれの大陸は規模の大きなガラパゴスのような状態だったともいえる。 コロンブスの大陸到達を契機として何十億年も隔てられていた生態系が急激に混ざり合う過程は「コロンブス交換」といわれる。コロンブス交換の影響の大きさは、卓にあがる料理にもあらわれている。この交換がなければ、トマトもトウモロコシもジャガイモも、アメリカ大陸を飛び出してあなたの口に入る

    『1493 世界を変えた大陸間の「交換」』 こうして世界は再び一つになった - HONZ
  • 『AI vs. 教科書が読めない子どもたち』 AI研究が明らかにした人間の弱点 - HONZ

    書店で、テレビで、ツイッターで、AIの二文字が踊っている。創造性あふれる小説の執筆や複雑なビジネスオペレーションの効率化など、これまで人間にしかできないと思われていた知的活動を、最新のAIが軽々と成し遂げたことを伝えるニュースは引きも切らない。 特に、将棋や囲碁のトッププロをAIが打ち破ったニュースは驚きとともに世界に伝えられた。ウサイン・ボルトより早く走る車やそろばん名人を凌駕する計算能力を示すコンピュータは当たり前のものとなったけれど、将棋や囲碁のように複雑でクリエイティビティが要求されるゲームは、大きな脳を持つホモ・サピエンスの専売特許のはずだった。そんな得意分野における人類最高峰がAIに敗れてしまったのだ。 AIブームは過熱するばかり。今後もAIは成長を続けることで人間の知能を追い越すというシンギュラリティ理論や、AIが人間に牙をむくことになるというAI脅威論も広まっている。果たし

    『AI vs. 教科書が読めない子どもたち』 AI研究が明らかにした人間の弱点 - HONZ
  • 『医者は患者をこう診ている 10分間の診察で医師が考えていること』 - HONZ

    書はイギリスのGP(general practitioner)、グレアム・イーストン医師の著作『The Appointment』の日語版である。原書の内容に加えて、日とは異なるイギリスの医療制度やそこで活躍するGPについての解説文「日の読者のみなさまに」が付いており、日語版のために文中にも若干の加筆がしてある。 グレアム・イーストン医師は私の友人なので、以下、いつものように親しみを込めてファーストネームを使わせていただくが、私がグレアムに最初に会ったのは、私が「ブリティッシュ・メディカル・ジャーナル(BMJ)」の編集委員をしていた頃で、2000年代に入って数年が経っていたと思う。当時彼はBMJの編集主幹の一人で、ロンドンでの編集委員会や彼がBMJを広めるために参加していた世界家庭医機構(WONCA)の国際学会で何度も顔を合わせている。「日の読者のみなさまに」の冒頭に書かれてい

    『医者は患者をこう診ている 10分間の診察で医師が考えていること』 - HONZ