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ブックマーク / sorae.info (6)

  • 約7億年前の全球凍結「スターティアン氷期」はなぜ起きた? その謎に迫る研究

    地球はその歴史の中で、表面全体が氷河に覆われる「全球凍結(スノーボールアース)」が何度か起こったと推定されています。しかし、なぜ全球凍結が起きたのか、またどのように “解凍” されたのかについてのメカニズムはほとんど分かっていません。 約7億年前に起こったとされる全球凍結レベルの極端な氷河期「スターティアン氷期」の発生原因を、地質記録とシミュレーションによって調査したシドニー大学のAdriana Dutkiewicz氏などの研究チームは、火山からの二酸化炭素放出量が少なくて岩石の風化による二酸化炭素の吸収が多かったために、大気中の二酸化炭素濃度が現在の半分以下まで減少したことが原因であると推定した研究成果を発表しました。興味深いことに、この状況は遠い未来に地球で起こる状況と似ています。 【▲図1: 全球凍結した地球の想像図(Credit: Oleg Kuznetsov)】■赤道すら凍りつく

    約7億年前の全球凍結「スターティアン氷期」はなぜ起きた? その謎に迫る研究
  • 原子核の衝突現場はブラックホールとよく似ている?

    【▲ 図: 100億kmの大きさを持つブラックホールと、1000兆分の1mしかないカラーガラス凝集体に共通点があることが判明した(Credit: Event Horizon Telescope Collaboration (左) / Brookhaven National Laboratory (右側).)】私たちの身近に存在する物質は原子でできていて、原子は電子と原子核で構成されています。原子核は陽子と中性子の組み合わせでできており、陽子や中性子は「クォーク」という6種類の素粒子が3個ずつ組み合わさってできています。3個のクォークが陽子や中性子を構成したり、陽子と中性子が原子核を構成したりできるのは、「グルーオン」という粒子が媒介する「強い相互作用」と呼ばれる力で結合しているからです。 しかし、「3つのクォークがグルーオンで結びついている」という説明は、私たちの身近な環境でのみ通用する近

    原子核の衝突現場はブラックホールとよく似ている?
  • 天王星の自転軸は巨大な衛星の影響で横倒しになった可能性が判明

    【▲ 図1: その見かけとは裏腹に、天王星は自転軸がほぼ横倒しという他の惑星に無い特徴を持っています。 (Credit: NASA/JPL-Caltech) 】太陽系の惑星の中でも「天王星」は自転軸の傾きが特徴的です。天王星の自転軸は公転軌道から98度と、ほぼ横倒しになるほど傾いています。他の太陽系の惑星では自転軸の傾きが30度以内に収まっていることを考えると、これは特異な値です。 天王星の自転軸が横倒しになった理由については、長い間「巨大衝突説」が原因として提唱されてきました。他の惑星でも証拠が見つかっていることから、巨大衝突は珍しくない現象であると考えられるようになったことに加えて、惑星の自転軸をこれほどまでに傾けられる要因が他に見つからなかったからです。また、1つの大きな天体が衝突したのではなく、それよりも小ぶりな天体が複数衝突したという説も提唱されました。 しかしながら巨大衝突説の

    天王星の自転軸は巨大な衛星の影響で横倒しになった可能性が判明
    ozmaLee
    ozmaLee 2022/10/12
    謎だったんだよなぁ…昔から。
  • 【重要更新】観測史上最も遠い天体「CEERS 93316」をジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡が観測!

    【編集部追記:2023年9月6日】記事で「観測史上1位の遠い天体」として述べている「CEERS 93316」は、その後の研究で赤方偏移z=4.912に下方修正され、観測史上最遠の天体ではなくなりました。以下の内容は記事が掲載された2022年8月時点での最新の成果にもとづいて執筆されていることをご了承下さい。 アメリカ航空宇宙局 (NASA) を中心に開発され、2021年12月に打ち上げられた「ジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡」は、2022年7月11日から13日にかけて、初めてのフルスペック画像を公開して話題となりました。 一方、それらの画像とは別に、具体的な科学的成果も早速発表されています。そのペースはとても早く、2022年7月19日には極めて遠方の天体である「GLASS-z13」と「GLASS-z11」の発見が報告されていますが、これらの天体はわずか十数時間の露光時間で撮影されたデータに

    【重要更新】観測史上最も遠い天体「CEERS 93316」をジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡が観測!
  • 彗星の衝突が文明の変化を引き起こした可能性 「世界最古の神殿」はその記念碑か?

    彗星と地球のイメージ図(Credit: Shutterstock)約13000年前に地球に衝突したと考えられる彗星の破片の集団が、人類の文明の起源を形作った可能性があるという研究結果が発表されました。 恐竜の絶滅以来、最も壊滅的な天体との衝突は、人類の社会のあり方が大きく変化した時期と一致する可能性があると研究者たちは述べています。 この彗星の衝突は多くの大型動物を絶滅させ、1000年以上続いた「ヤンガードリアス」(Younger Dryas)と呼ばれる小氷河期(気候寒冷期)をもたらしたと考えられています。 今回の分析結果は、西南アジアの「肥沃な三日月地帯」と呼ばれる地域で新石器時代が始まる前に衝突が起きたという主張を裏付けるものです。 現代のエジプト、イラク、レバノンなどの国にまたがるこの地域の人類は、この時期に狩猟採集生活から農業を中心とした生活に移行し、定住地を作りました。 この彗星

    彗星の衝突が文明の変化を引き起こした可能性 「世界最古の神殿」はその記念碑か?
    ozmaLee
    ozmaLee 2021/07/07
    ちょっと気になる。
  • 宇宙で距離を測るための「はしご」を探した渦巻銀河「NGC 4603」

    【▲ 渦巻銀河「NGC 4603」(Credit: ESA/Hubble & NASA, J. Maund)】この画像は「NGC 4603」という渦巻銀河をクローズアップしたものです。 NGC 4603はケンタウルス座の方向、1億光年以上先に位置しています。画像の下のほうには銀河の中心部が明るく輝き、そこから外側に向かって青く輝く星々が帯状に伸びているのがわかります。銀河の渦巻の腕を縫うように走る茶色っぽい線はダストレーンと呼ばれる高密度の塵の雲で、これらが星の光を隠し、複雑な模様を作り上げています。 先日、打ち上げから31周年を迎えたハッブル宇宙望遠鏡は宇宙の多くの天体を観測してきましたが、中でもNGC 4603は身近な存在であるようです。20世紀末、天文学者たちはある特異な星の兆候がないかを探してNGC 4603に注目していました。その星は「セファイド」または「セファイド変光星」と呼ば

    宇宙で距離を測るための「はしご」を探した渦巻銀河「NGC 4603」
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