菅直人新首相が閣僚人事などの調整に追われる中、前原誠司国土交通相が5日、突然来県し、JR中央線甲府−小淵沢駅間で6日まで運行されている蒸気機関車「D51」を“視察”した。民主党県連には知らされていないお忍びでの来県。居合わせた人によると、満面の笑みでD51を撮影していたという。大の鉄道ファンとして知られる前原氏。自身の国交相続投もほぼ固まり、山梨で羽を伸ばした様子だ。 関係者によると、前原氏は午後5時27分着のスーパーあずさで甲府駅に降り立ち、同日の運行を終えて県立中央病院南側の電留線に止められたD51の見学に訪れた。 現場にいた15人ほどの鉄道ファンから驚きの声が上がったという。甲斐市の会社員池田欣司さん(53)によると、前原氏は携帯電話のカメラでD51を数枚撮影し、付き添いの2人とともに数分後、車で立ち去った。 池田さんは「突然のことで驚いた。テレビでは見られない笑顔を見せていて