何かの領域ですぐれた才能を持っている「ギフテッド」の子どもたちが、集団・共同で学ぶことを前提とする公的教育になじみづらく、困難を抱えたり、孤立したり、不登校になってしまったりすることが、しばしばみられる。 「ギフテッド」という、神様からの特別な贈り物であるかのようなその言葉の響きだけが一人歩きすることで、子ども本人の感じているつらさを見えづらくしているとの指摘もある。特別な才能だけでなく、発達障害の特性も併せ持つケースを「2E(twice-exceptional)」と呼び、二重の特別な配慮が必要だと考える専門家もいる。 文部科学省では、このように特異な才能がありながら公的教育になじみにくいと感じている子どもたちへの支援のあり方について、有識者会議を開催して検討している。 発達障害の子どもの診療を続けてきた信州大学医学部子どものこころの発達医学教室・本田秀夫教授に、教育現場の背景や、さまざま