2024年4月14日告示・同4月21日投票の大東市長選のレポートです。 衆院補選3つが選挙期間に入っていること、自公対立民(野党第一党)を占う上では目黒区長選の方が注目されること、市長選には極端にヤバい候補が出てもいないことから、一般にはあまり目立たない選挙でした。しかし、大阪で維新が負けるという、なかなか見どころがある選挙でした。 私は告示日に「今回は維新が負ける」と(多分最速で)予想しましたが、その理由も含めてご覧ください。 0.背景 大東市は、生駒山地のふもとに位置する都市で、江戸時代の新田開発で大坂への農産物供給地となったことやや野崎観音への参拝でかつてから栄えてきた都市です。新田開発というところからもうかがえるように、市内には河川が多く存在し、かつて大規模な水害が生じたこともあるので、まちづくりにあたっては防災政策にも力が入れられてきました。 現在では、大阪市内まで電車で10分程
4月10 田原史起『中国農村の現在』(中公新書) 9点 カテゴリ:社会9点 中国農村へのフィールドワークによって中国農村の姿を明らかにしようとした本。非常に貴重な記録で抜群に面白いです。 中国の農村と都市の格差については、NHKスペシャルなどで熱心に農民工の問題をとり上げていたので知っている人も多いと思います。彼らが村に帰ると、そこは都市部に比べて圧倒的に貧しく、お金を稼げそうな仕事もないわけですが、そうした中で農民たちの不満は爆発しないのか? と思った人もいるのではないでしょうか。 また、中国の農村は日本の農村のような地縁による強固な共同体ではなく非常に流動性が高いといった説明がなされますが、「農村」という言葉を日本の農村でイメージする私たちにとって、なかなか流動性の高い農村というイメージはつかみにくいと思います。 こうしたさまざまな疑問に答えてくれるのが本書です。詳しくはこのあと書いて
今は刑事事件やっていないが、登録してから数年は国選を年20件くらいやった。最初の就職地は首都圏ではあるが支部管轄だったので国選がかなり回ってきて、民事が手薄な新人には重要な収入源だった。 被疑者国選のほとんどは自白事件なので情状弁護をすることになるが、過去は変更できないから犯情事実でできることは少なく、したがって理論上は量刑に与えるインパクトが最も小さい一般情状の、さらにその中でも示談・環境調整・反省が仕事の中心になる。示談によって被害の回復を図り、環境調整と反省によって再犯防止を図り、これらの事情を起訴・不起訴の判断や量刑に反映させるのが仕事である。 謝罪文や反省文というのは、被害者を慰撫して示談の可能性を高めるツールであると同時に、本人の反省の深化・具体化を促すとともにそれを証拠化するツールでもある。というか、すばらしい謝罪文があるから示談できたなどということはまず無いので、主な目的は
30歳以下の放送局員に「これから」を考えてもらう企画「U30~新しい風」(まとめページはこちら)。第10回に登場するのは、TBSラジオコンテンツ制作部の松重暢洋さん。『脳盗』『東京閾値』を立ち上げたほか、漫談家・街裏ぴんくによる『虚史平成』が第5回JAPAN PODCAST AWARDS メディアクリエイティブ部門にノミネート。松重さんにはラジオの可能性について執筆を依頼した。 「オードリーのオールナイトニッポン in 東京ドーム」を観なかった。 厳密に言うと、チケットが買えず観れなかった。 というのは言い訳で、観たくなかった。 理由はいろいろあるが、一番は何より落ち込みたくなかったからだ。 ラジオ番組史上最大規模のイベントなのは間違いなく、ラジオ史はおろか、日本のエンタメ史に残る歴史的な興行になることは、開催前から分かっていた。 19万人の応募があったことで、オードリーの若林さんが異例の
突然過ぎて意味がわからなかった。ギタリスト・笹久保伸が3月11日、Xにてジャズ評論家の柳樂光隆氏を名指しで批判し始めたのである。いわば音楽家から評論家へのカウンターだ。 ミーハーで口だけのクソみたいなやつに褒められても喜ぶフリをしないといけないんだから音楽家の人生も大変だよ。 若い人々は評価を無視して作品を作った方がいい。 近年自分の歩みの中で何か恥じることがあるとしたら、それは評論家・柳樂光隆みたいな中身のない人間に『良い』とか書かれたこと。 pic.twitter.com/2wvFFEJEPX — SHIN SASAKUBO (@shinsasakubo) March 11, 2024 私個人としては、柳樂氏が監修する『Jazz The New Chapter4』でディスクレビューを担当させてもらったし、主宰した『ネオホットクラブ13』にもゲスト出演してもらった。好意でインタビューさせ
","naka5":"<!-- BFF501 PC記事下(中⑤企画)パーツ=1541 -->","naka6":"<!-- BFF486 PC記事下(中⑥デジ編)パーツ=8826 --><!-- /news/esi/ichikiji/c6/default.htm -->","naka6Sp":"<!-- BFF3053 SP記事下(中⑥デジ編)パーツ=8826 -->","adcreative72":"<!-- BFF920 広告枠)ADCREATIVE-72 こんな特集も -->\n<!-- Ad BGN -->\n<!-- dfptag PC誘導枠5行 ★ここから -->\n<div class=\"p_infeed_list_wrapper\" id=\"p_infeed_list1\">\n <div class=\"p_infeed_list\">\n <div class=\"
原作者が尊重され、守られるように――料理と食を通して日常を考察するエッセイ「とりあえずお湯わかせ」柚木麻子 『ランチのアッコちゃん』『BUTTER』『マジカルグランマ』など、数々のヒット作でおなじみの小説家、柚木麻子さん。今月は、映像化の際に原作者に大きくかかる負担について、小説家であり、かつて脚本家志望だった柚木さんからの提言です。 ※当記事は連載の第35回です。最初から読む方はこちらです。 #35 映像化と原作者 テレビドラマにもなった漫画「セクシー田中さん」の原作者・芦原妃名子さんがお亡くなりになった。映像化にあたっての条件が守られず原作が改変されてしまい、それを防ぐため自ら脚本を書くなどして、心身ともに疲弊していたことが背景にあるようだ。私はドラマも原作もその違い含めて楽しみにしていたので、事情を知って、申し訳ない気持ちになっている。 作品を守るためには、原作者がたった一人、身を削
『公研』2024年1月号「対話」 ※肩書き等は掲載時のものです。※この「対話」は2023年12月に収録しています。 自民党派閥のパーティー券裏金化問題が世間を騒がせている。 この問題の背景には何があるのだろうか、派閥の行く末は? SNS上では政治や宗教に対する過剰なバッシングも見られる中、 日本政治の現状と過去、今後の見通しについて語っていただいた。 中央大学法学部教授 中北浩爾 × 法政大学法学部政治学科教授 河野有理 パーティー券問題に潜む「無責任の体系」 河野 本日は「政治改革で見落とされた論点とは?」というテーマで自民党や日本政治の今後について考えていきたいと思います。早速ですが、今回発覚した自民党のパーティー券裏金化問題について、中北先生はどのように見ていらっしゃいますか。 中北 今回の問題を理解しようとしたとき、私は丸山眞男の「無責任の体系」という議論を想起しました。メディアな
12月21 児玉真美『安楽死が合法の国で起こっていること』(ちくま新書) カテゴリ:社会8点 相模原障害者施設殺傷事件、京都ALS嘱託殺人事件、そして映画『PLAN 75』など、日本でもたびたび安楽死が話題になることがあります。 安楽死については当然ながら賛成派と反対派がいますが、賛成派の1つの論拠としてあるのは「海外ではすでに行われている」ということでしょう。 著者は以前からこの安楽死問題について情報を発信してきた人物ですが、著者が情報発信を始めた2007年頃において、安楽死が合法化されていたのは、米オレゴン州、ベルギー、オランダの3か所、それとスイスが自殺幇助を認めていました。 それが、ルクセンブルク、コロンビア、カナダ、ニュージーランド、オーストラリア(一部を除く)、スペイン、ポルトガルに広がり、米国でもさまざまな州に広がっています。 では、そういった国で実際に何が起こっているのか?
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【連載】前田健太郎「政治学を読み、日本を知る」(7) コンセンサス型民主主義の価値 政党システム論において、多党制が民主主義を不安定化させることに警鐘を鳴らしたのがジョヴァンニ・サルトーリだったとすれば、その価値を積極的に肯定したのが、オランダ出身の政治学者アレンド・レイプハルトである。その一九九九年の主著『民主主義対民主主義──多数決型とコンセンサス型の三六カ国比較研究』(粕谷祐子・菊池啓一訳、勁草書房、第二版二〇一四年)は、多党制によって成り立つ民主主義を、一つの規範的なモデルとして提示した。 アレンド・レイプハルト 著, 粕谷祐子・菊池啓一訳『民主主義対民主主義――多数決型とコンセンサス型の三六カ国比較研究』(勁草書房) 一般的に、民主主義といえば、イギリスのような二大政党制の下で定期的に政権交代を行う体制がイメージされることが多い。その前提となるのは、多数派と少数派の勝敗を明確に決
閉鎖状態にある大学キャンパスの購入をめぐって、東京・青梅が揺れている。広々とした土地と建物は魅力的な一方、人口約13万人の市にとって費用面での負担は少なくない。5日に告示される市長選でも争点の一つとなっている。 青梅市役所から南へ2キロあまり。約80ヘクタールに上る明星大(日野市)の青梅校はふだん、管理する職員以外は人気もなく静まりかえる。 大学や市によると、青梅校の開設は、大学・短大への進学率や入学者数が右肩上がりだった1992年。市の誘致を受け、大学側は情報学部と日本文化学部を新設した。校内には後の建設も含め、本館や図書館、体育館をはじめ15の建物と陸上競技場、野球場などを備え、ピーク時には2千人を超える学生が通った。 ■大学側から市に購入呼びかけ…
取材ノート ベテランジャーナリストによるエッセー、日本記者クラブ主催の取材団報告などを掲載しています。 中間政党の立ち位置は難しい。野党陣営のなかで独自路線で存在感を発揮しようとしても、選挙で得をするのは相対的に得票が増える野党第一党。かといって自民党に近づいていけば、補完勢力に成り下がったと批判を浴びることになる。与党でも野党でもない「ゆ党」だと是々非々の立場をとったところで、ますます支持を減らしかねない。中間政党、特に少数野党の場合は永田町での立ち居振る舞いはまことに難しい。だがそれだけに世論の風を読み、情報網を張り巡らせて永田町の荒波を乗り切っていかなければならない。その分党内の人間関係も濃密になり、ユニークな人材も集まる。かつて存在した民社党の話である。 私が民社党を担当したのは1992年から2年ほどの間だが、この間、自民党を飛び出した小沢一郎氏と手を組んで細川連立政権に参加。政権
(注意)以下で言う「ウツ」とは、精神疾患として診断された「鬱病」ではなく、その三歩手前くらいの、抑うつ状態のことくらいの俗流表現と考えてください。 テレビ「あちこちオードリー」を観ていた。 ゲストは吉住、井桁弘恵、ファーストサマーウイカ。 「芸能界を生き抜くための教科書」みたいな企画で、それぞれが芸能界で体験して来た経験をもとにいろいろなことを言う。 この番組のプロデューサーである佐久間さんは「タレント(主に芸人)に本音を語らせる」的な番組が得意分野のひとつ。この「あちこちオードリー」も、その系統のひとつと考えていいだろう。 もちろんその「本音」はテレビ的に刈り込まれたものかもしれないが、やはり核には真実があると思っている。 そういう番組は面白い反面、どうしても「多忙な芸能人」としての辛さや屈託など、同じような話の繰り返しになってしまう難点もある。 「ワイプでどんな顔をしていいかわからない
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id:gryphon氏が数日前、「紙屋研究所粛清事件」が勃発?9日、福岡の地が”赤く”染まるか…… - INVISIBLE D. ーQUIET & COLORFUL PLACE-で報じたように、 共産党専従職員で著名はてなブロガーでもある、紙屋高雪氏が日本共産党から追放されようとしている。 ただ、id:gryphon氏は「なぜ紙屋高雪が処分されるのか」を書いてくれないので、自分なりに調べた結果をまとめてみたい。 免責事項:私は共産党の内輪の論理には全く詳しくなく付け焼き刃の知識で書いているので、おそらく的外れな内容が一部含まれる。 まとめると「鉄壁のロジック vs 多数決」「党規約の抜け穴を探し出し、党規約では本来禁止されているはずの「党の決定に反する意見の発表」を行った」紙屋高雪 vs 「手続き的正義を無視し、多数派工作で党規約への違反を認定しようとする」 共産党 増田の解釈では、紙屋高
ゴールデンタイムのMC番組をはじめ、レギュラーも多数。「キモかわいい」から“かわいい”を捨て「キモい」に全振りし、お笑い芸人としての地位を着実に固めたアンガールズ・田中卓志(47)。今年1月には一般女性との結婚を発表した。家事は難なくこなし、料理も得意。「奥さんを幸せにしてあげたい」と臆面なく語る。50歳を目前に大きな幸せを掴んだ田中の、人生のターニングポイントとは。(取材・文:山野井春絵/撮影:殿村誠士/Yahoo!ニュース オリジナル特集編集部) 今年のはじめ、世の未婚男性たちをどよめかせた田中の結婚のニュース。田中のスペック(高身長・高学歴・高収入)を指摘したSNSも話題になり、日本中が田中を見直し、結婚を祝福する気運が高まった。 「高スペックって(笑)。まあね、それも、おちょくられてるんですよ。でもワイドショーとかでも各局取り上げてもらって、びっくりしました。自分の結婚がピックアッ
障害を持つ方が体験した心霊現象を取材を元に漫画化しました。
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