最近、送られて来る『おぼっちゃまくん』の脚本が、 不調だ。 プロットの段階では、全体が短いから、ぽんぽんギャグが 出そうな気がするし、わしの創造力で埋め合わせて読んで いる部分がある。 それが脚本になると、全体が長くなるし、詳細になって くるから、ギャグが出てないし、冗漫になってしまう。 プロットに比べて見劣りがしてくるのだ。 そもそも『おぼっちゃまくん』は非常に難しい作品で、 アイデアが緊張感がぬけると、安易に「露骨な拝金主義と、 つまらない下ネタ」に堕ちてしまう。 PTAがいかにも先入観で見てしまう「露骨な拝金主義と、 つまらない下ネタ」にわざわざ自ら飛び込んでしまうと、 この作品はおしまいだ。 日本だろうとインドだろうと、視聴者はそれを見ぬいて、 一気に人気が落ちるだろう。 「露骨な拝金主義と、つまらない下ネタ」という言葉は 自らを律するために覚えておいた方がいい。 拝金主義も下ネタ