シマダ氏は大阪市内で開かれた記者会見で「選ばれて本当にびっくりしている。万博の顔になるなんて思っていなかったが、最高にうれしい」と涙ぐんだ。 シマダ氏は大阪出身。70年大阪万博のシンボルで、岡本太郎氏がデザインした「太陽の塔」を会場で見て強く印象に残ったという。「岡本さんには足元にも及ばないが、当時のDNAを表現できないかと突き詰めた」(シマダ氏) ロゴマークは形が異なる細胞をつなげることで、1つの生命体を表現。目のように見える5つの点は、5枚の桜の花びらをデザインした70年万博のシンボルマークから着想を得たという。 中央の楕円は大阪府や関西圏を描いている。シマダ氏は「細胞を組み替えて、文字や数字を表現するなど変化させるのが面白い」と話す。 協会は19年11~12月にロゴマークを公募。建築家の安藤忠雄氏を座長とする選考委員会が8月上旬までに、5894作品から5作品を選んで公表していた。一般