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破壊屋の検索結果1 - 12 件 / 12件

  • アカデミー賞の視覚効果賞の悲劇 - 破壊屋ブログ

    『ゴジラ -1.0』が受賞したアカデミー賞の視覚効果賞だけど、過去に悲劇的なエピソードがあるので解説します。 ライフ・オブ・パイの悲劇 『ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日』が視覚効果賞を受賞したんだけど、視覚効果(以降はVFXと表記)を担当した名門会社リズム&ヒューズ・スタジオは映画の公開後の2013年2月に倒産。アカデミー賞を受賞する11日前に会社が倒産してしまったのだ。とんでもない悲劇である。そして大きな社会問題となった。 撮影のやり直し 倒産の原因として、ライフ・オブ・パイのVFXのリテイクが延々と続いたということがある。CINEMOREがこの問題を詳しく取り上げているので画像で引用する。 cinemore.jp 「R&H」は倒産したリズム&ヒューズのこと。 ハリウッドは撮影の大掛かりなリテイクがたくさんある。昔だと主演をクビにして撮り直した『バック・トゥ・ザ・フューチャー

      アカデミー賞の視覚効果賞の悲劇 - 破壊屋ブログ
    • 「足が不自由」なのは何のメタファー? - 破壊屋ブログ

      ↑『ジョゼと虎と魚たち』。足が不自由な人を受け入れているように見えて、実は上から目線な感覚を暴く名シーン。 映画と健康について元気が出る映画のおすすめ 大人が満足の名作を厳選 - lala a live(ララアライブ)│フォーネスライフで書いたわけですが、日本映画における「健康」には「難病モノ」というジャンルが不可避なので、難病モノの代表的存在である『余命1ヶ月の花嫁』もあえて取り上げました。 難病モノが流行る理由 ↑今年公開された『生きる』のイギリス版。 どうして日本でここまで難病モノがジャンルとして発展したのかは、沢山の要因があります。社会的な要因は「lala a live」に書きましたが、文化的な要因として「昭和の時代に不治の病モノが大流行してその影響がまだ残っている」があると思っています。古くは黒澤明の『生きる』がありました。またテレビドラマでも不治の病モノが鉄板でした。だいたい2

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      • サマソニと熱中症 - 破壊屋ブログ

        私はサマソニ・スパイダーマンを自称し(注:私以外にも何人かいます)、20年以上に渡りサマソニ東京のマリンステージで全身タイツ&フルフェイスのマスクでモッシュピットに突っ込んでいる。サマソニでもっとも熱中症に近い観客だと言えるでしょう。そんな私が前月のサマソニ熱中症騒動を語ります。 今回の騒動で最大の疑問は 「音楽フェスで熱中症騒動が起きるのは毎度のことだし、過去にもっと暑くてヤバい日もあったし*1、なぜ今年だけ問題になる?」 です。 マナーとルールは伝わらない 炎上の原因となったのは 「アリーナエリアは水とお茶以外の飲物は禁止、食べ物も禁止」 というサマソニ常連にとっては常識中の常識ルールが、世間に全く伝わって無かったということです。マナーやルールが世間に伝わらないのは普通のこと。だからこそ、軋轢が生まれる。例えば… 富士山で御来光を見るときは山小屋を予約する。 アメリカに入国する時には厳

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        • 映画『ナポレオン』の批判ポイント - 破壊屋ブログ

          現在公開中の映画『ナポレオン』はフランスで「これは違う!」と大批判を浴びていて、リドリー・スコット監督が辛辣な言葉で反撃しているのが話題になっています。私自身は 「娯楽作品は事実を捏造しても構わない」 という危ない考え方の持ち主ですが、この映画『ナポレオン』に批判が発生する理由もちょっと分かります。というわけで映画『ナポレオン』の批判内容を解説します。 戦争シーン 戦争シーンが第一次世界大戦っぽい 歩兵の動きは第一次世界大戦っぽく、乱戦の描き方は逆に中世っぽく、随分とちぐはぐな戦争シーンらしいです。私はあまり気になりませんでしたが。フランスでは 「1815年と1915年を間違えているのでは?」 という皮肉な批判をされています。映画の作り手たちが戦争シーンにこだわった割には、ナポレオン戦争の再現がおざなりになっているのが批判要素となっています。 機動を描いていない 大陸軍(ナポレオンの軍隊)

            映画『ナポレオン』の批判ポイント - 破壊屋ブログ
          • 映画サイト「破壊屋」管理人が選ぶ、「健康」について考えるきっかけになる映画作品5選 - lala a live(ララアライブ)│フォーネスライフ

            20年以上にわたって映画サイト「破壊屋」を運営する管理人が、「健康」について考えるきっかけとなる映画作品を紹介します。 観るだけで元気がもらえる作品、病気との付き合い方について考えさせられる作品など、邦画・洋画を交えて5作品ピックアップしていただきました。 一度観たことがある作品も、「健康」という違った視点で観ることで、新たな発見があるかもしれません。 みなさん、こんにちわ。私は「破壊屋」という映画サイトの管理人です。物騒な名前ですが、私が中学生の時に映画館で観て影響を受けたシルヴェスター・スタローン主演の映画『デモリションマン(英語で「破壊屋」という意味)』から取っています。 私が映画に深くハマったきっかけの一つは「映画評論」です。 映画に興味を持ち始めた中学生の私にとって、映画館はめったに行けない特別な場所。レンタルビデオもハードルが高かったので、図書館に行って、『キネマ旬報』『スクリ

              映画サイト「破壊屋」管理人が選ぶ、「健康」について考えるきっかけになる映画作品5選 - lala a live(ララアライブ)│フォーネスライフ
            • 記事が読めないコメンテーター、話を聞かない論客 - 破壊屋ブログ

              アメリカでこんな事件が起きました↓ 職場の冷凍庫からアラーム音が鳴っていた。清掃員は 「アラームが鳴るのは電源に問題があるから」 と思ってブレーカーを調べた。その際に清掃員は 「やはりOFFになっていた」 と判断してブレーカーをONにした。ところが実際は逆でONになっていたのを誤ってOFFにしてしまった。 この事件は↓このような見出しで報道されました。 www.cnn.co.jp この記事を「アラームがうっとしいので、清掃員がブレーカーを落とした」と誤読する人が続出しています。 これはヤフコメのTOPコメント↓ これもヤフコメ↓ はてなブックマークではちゃんと海外記事を読んで真相を把握している人たち多いです(はてなの良いところ)。にも関わらず、はてなでも誤読コメントはやっぱりあります。↓ このはてなコメントは「コンセント抜こうとした」という虚偽を事実のように追記していて、デマが生まれる瞬間

                記事が読めないコメンテーター、話を聞かない論客 - 破壊屋ブログ
              • 淀川長治は辛口映画評論家だった - 破壊屋ブログ

                ちょっと前に映画の悪口に関する議論で 淀川長治もダメな作品を貶すことはなかった というコメントが人気コメントになっていましたが、それは誤解です。淀川長治はバリバリの辛口映画評論家でした。テレビで映画を褒めまくる自分を自己批判するコラムまで書いてました。 淀川長治という存在を 映画評論家として知っている人 テレビタレントとして知っている人 で受け取り方が違うのは当然です。ただ「淀川長治は映画を貶さなかった」はちょっと違うでしょう。 私は90年代後半からインターネットの映画BBSで映画の感想投稿をしていましたが、その時から 誰かが映画の悪口を書く 「淀川長治は映画の悪口を言わなかったよ!」とレスがつく 「淀川長治は映画の悪口言いまくっていたよ!」と注意される というループを四半世紀も見続けています。

                  淀川長治は辛口映画評論家だった - 破壊屋ブログ
                • テロ版君の名は。『ミッション: 8ミニッツ』に出てくる爆弾について - 破壊屋ブログ

                  「軍人と」「学校の先生が」「「入れ替わってるー!」」*1 というアメリカの軍人が学校教師の体に入って、過去に起きた爆弾テロ事件の謎を解くというテロ版『君の名は。』とも言うべき傑作映画『ミッション: 8ミニッツ(原題:source code)』がNetflixに入りました。とある技術によってテロ事件が起きる前の8分間だけを再現できるので、主人公はこの8分間を延々とループするのです。 『君の名は。』を観た人全員がツッコミ入れる 「◯◯*2ことに気づかないほど、何も調べてないのはおかしい!」 ですが、『ミッション: 8ミニッツ』の主人公はたった8分間を駆使してあの手この手で調べまくります。 この映画には鑑賞前に知っておいたほうが良い知識があって、それは劇中の「爆弾」です。たかだか爆弾テロでシカゴの200万人が大パニックになり、それをアメリカ軍が過激な手段で防ごうとしているのが、ちょっと分かりにく

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                  • 映画『ナポレオン』の補足説明 - 破壊屋ブログ

                    ナポレオンのタイトルまとめ 『ナポレオン』という作品が多すぎる上に改題も多いので、今後の私の人生では下記のように表現します。 『ナポレオン -獅子の時代-』『ナポレオン -覇道進撃-』→長谷川ナポレオン 『エロイカ』『栄光のナポレオン-エロイカ』→池田ナポレオン 2023年の映画『ナポレオン』→リドスコナポレオン 今回はリドスコナポレオンの補足説明です。 黒人の将軍は三銃士の父親 「もしかして」と思ってX検索しましたが、いるわいるわ。黒人の将軍がポリコレ的配慮だと思い込んでいる人たちが↓ 黒人の将軍はハイチ出身のデュマ将軍です。エジプト遠征に参加していたので、映画に出さないほうが不自然です。*1 日本ではデュマ将軍の息子が書いた小説『三銃士』や『巌窟王(モンテ・クリスト伯)』が有名でしょう。ちなみに画像のようなツイートへの批判で「デュマ将軍を知らないなんて、これだから日本人は…」みたいのも

                      映画『ナポレオン』の補足説明 - 破壊屋ブログ
                    • 2023年の映画ベスト100 ネット投票を集計しました - 破壊屋ブログ

                      X(Twitter)上のハッシュタグ『#2023年映画ベスト10』を集計しました!有効投票4457名が選んだ2023年最高の映画は『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:VOLUME 3』でした! 1位:ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:VOLUME 3 ジェームズ・ガン監督がベスト1を獲得するのは2021年の『ザ・スーサイド・スクワッド “極”悪党、集結』以来、アベンジャーズなどを描くMCUの映画がベスト1を獲得するのは2019年の『アベンジャーズ/エンドゲーム』以来です。そして本作はGOTGシリーズ3作目で、MCUシリーズ32作目でもあります。ここまで作品数が多いとついていけない人が多そうですが、本作は動物キャラを主役にして、心動かされる悲しいストーリーを主軸にしたのが勝因です。 またジェームズ・ガン監督の「悪趣味で不健全だけど道徳は守る」という絶妙なバランス感覚も、映画ファンにはピッ

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                      • ドラゴンボールを引用した洋楽ロック - 破壊屋ブログ

                        ↓この記事がとても面白かったです。 amass.jp でも上記の記事はラップ限定なんですね。『ドラゴンボール』を引用するロックといえば、フランスのライズ・オブ・ザ・ノーススター(Rise Of The Northstar)がいます。ライズ・オブ・ザ・ノーススターは バンド名は『北斗の拳』 バンドのファッションは『ろくでなしBLUES』 歌詞の引用元は週刊少年ジャンプの漫画全般(たまにマガジンも) という、全日本人が聴くべきロックです。その音楽性ですが彼らの言葉を借りれば「少年レイジ・アゲインスト・ザ・マシーン」です。この「少年」は日本語とは意味が違っていて「悪と戦う者」みたいな意味が込められています。 今回は『ドラゴンボール』に限定して取り上げますが、実際は色んな漫画がネタになっているので是非聞いてみてください。英語とフランス語と日本語のチャンポン歌詞ですが。 ↑レコード会社の悪口を言いま

                          ドラゴンボールを引用した洋楽ロック - 破壊屋ブログ
                        • 年老いた母がアニメ『薬屋のひとりごと』を観た本当の理由 - 破壊屋ブログ

                          私のこのツイートがバズりました↓ 70代後半の母親がアニメ『薬屋のひとりごと』を観ていて驚いた。親戚の60代夫婦の家に泊まりに行ったら、ずっとアニメばっかり観ていて驚いた。地上波がつまらないのでアニメを観るようになったらしい。若者の◯◯離れじゃなくて、老人のアニメ寄せ!— 破壊屋ギッチョ (@hakaiya) 2024年4月30日 以前はバズったら例え炎上でも1件1件のレスポンスをちゃんと読んでいたのですが、最近のXはレスポンスが多すぎてもう無理ですね。それでもレスポンスを眺めていると、気になる指摘があります。世代論や韓流の影響を指摘している人たちです↓ 私の母が何故アニメを観たのか分析しているのです。これらの指摘は的外れで、私の母は今までアニメや『チャングム』なども観ていません。だから私は驚いたのです。 アニメ『薬屋のひとりごと』を観た本当の理由ですが私の母は薬剤師かつミステリーマニアな

                            年老いた母がアニメ『薬屋のひとりごと』を観た本当の理由 - 破壊屋ブログ
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