事実上の物別れに終わった米朝首脳会談を受け、日本政府内では拉致問題解決の行方が一層不透明になったとの見方が出ている。 北朝鮮は「千載一遇の機会を逃した」(崔善姫外務次官)などと米国批判を始めており、非核化をめぐる米朝交渉は難航が予想されるためだ。 安倍晋三首相は2月28日夜、トランプ米大統領から電話で、拉致問題について初日の会談で提起し、夕食会で「真剣な議論」を行ったと報告を受けた。菅義偉官房長官は1日の記者会見で「2回も首相の思いを伝えていただいたのは大きい」と指摘。ただ、今回の会談が拉致問題に与える影響を問われると、「予断を持って答えるのは控えたい」と言葉を濁した。 日本政府が楽観的になれないのは、米朝交渉の行方が読み切れないことが一因だ。日朝交渉入りには、米朝交渉のある程度の進展が不可欠というのが、これまでの共通認識。しかし、北朝鮮は米朝会談に関するトランプ氏の説明内容を否定するなど
韓国国内で慰安婦問題を象徴する少女像の設置数が急増し、全国で100体を超えている。日本総領事館前に少女像が設置されている釜山市などでは、日本の植民地支配に抵抗した「三・一独立運動」から100年を迎える3月1日に合わせ、新たに徴用工像を設置する計画もある。韓国の自治体と姉妹都市など交流協定を結ぶ日本の自治体には、交流の中止を求める苦情が相次いでおり、担当者らは対応に苦慮している。 【写真】釜山の日本総領事館前に設置されている少女像 韓国の少女像は両国政府が慰安婦問題の「最終的かつ不可逆的な解決」で合意した2015年12月以降に急増した。聯合ニュースによると、全国の少女像は今年1月までに112体。合意に反発する団体などが設置する事例が多いという。 一方、昨年10月の元徴用工訴訟判決など日韓関係の悪化により、日本では「反韓」感情が高まっている。 埼玉県秩父市が昨年11月、韓国・江陵市との姉妹都市
北朝鮮による日本人拉致問題を巡り、政府が被害者に認定している兵庫県神戸市の元ラーメン店員田中実さん=失踪当時(28)=が結婚し平壌(ピョンヤン)で妻子と共に生活していると、北朝鮮が日本側に伝えていたことが2月15日、分かった。2014年以降の両国の接触で複数回、伝えてきた。政府が「拉致の可能性を排除できない」としている田中さんと同じラーメン店の店員だった金田龍光さん=同(26)=にも「妻子がいる」と伝達。日本政府関係者が明らかにした。 拉致被害者の田中実さんと、拉致の可能性が疑われる特定失踪者の金田龍光さんが、平壌(ピョンヤン)で妻子と暮らしているという情報が日本側に伝わってきたことを受け、福井県内の特定失踪者家族は「私たち家族も希望が持てる」と話した。一方、関係者からは「北朝鮮は情報を小出しにし、日本の反応を見ている可能性もある。これまで通り拉致被害者全員の一括帰国を求める姿勢を貫くべき
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