ギリシャの方が「社会としてまだまとも」な気がするのは気のせいではないだろう。 「今の日本の若い連中は元気がない」とクダを巻く団塊世代やバブル世代は、いざ日本でも若者がギリシャばりに「元気」になったとしたらどんな口をきくのだろうか?――想像するまでもない。 たかだか大学の授業にモグリに行っただけでも常識が無いだの何だの大騒ぎになるような「美しい国日本」で、一体何を元手に「元気」になれなどと腐れただれた寝言ポエムを垂れ流すのか。 セカイ系の中二病とはいったい誰なのか。 「求めよ、さらば与えられん」という時代はとっくに終わったのだ。 マーケティング的に言っても、世代間継承的に言っても、共同体幻想的に言っても、それはもはや全く真逆だ。 「与えよ、さらば求められん」。 だが今のこの大恐慌下、もはや余裕がないという、もはや余力がないという。 ならばと、若者は「沈黙」する。 「美しい国」の伝統に従い、「