「ザキオカみたいじゃねえか」 愛猫しすぎて婚期を逃しつつある妖精の友人が俺に言った。 何が悪いんだい。 年相応の髪型で何が悪いのさ。 俺もその昔はマーパーかけてサングラスして前野健太ぶってみたものの、その様子は完全に井上陽水だった。 「ハゲが怖い」という理由で髪を染めたことはないが、意を決して新卒就活直前にパーマかけたりしていたころもあった。 大人になれば大人らしい髪型がある。それは型にハマるわけではなく、身体の老いに合わせたリスクマネジメントであり、伸ばし放題で、特にマッシュルームカットなんかにしていた日には抜け毛も増える。そう、リスクマネジメントだ。選ばれし家系の、低気圧型頭頂の可能性を秘めた選ばれし男だからこそ!! 散切り頭を叩いてみれば ポン中音頭の祭囃子 そういうわけで水タバコ屋団体を引き連れ!怖いもの食いたさのアホどもをゾロゾロと四ツ谷から引率して開店と同時に到着したらお知り合