2011年7月にソフトバンククリエイティブから発行された『デジタルゲームの技術 開発キーパーソンが語るゲーム産業の未来』。全9人によるインタビュー集となるこの書籍の内容を抜粋してお届けしていきます。 昨今の中~大規模ゲーム開発の現場において、その存在の重要さが認知され始めている職業として、テクニカルアーティストの存在が挙げられます。テクニカルアーティストは、アーティストとプログラマーの仕事をスムーズに連携させ、効率化により開発コストを引き下げる潤滑油として活躍する、いわば縁の下の力持ちです。この章では、テクニカルアーティストとして、セガ社内のグラフィック制作をサポートし、また、IGDA(国際ゲーム開発者)日本において、テクニカルアーティスト部会を主催する麓さんにお話を伺いました。