日本統治下で日本語教育などを受けて育ち、「日本語世代」と呼ばれる台湾の老人たち。第二次大戦後、統治国が日本から中国に移る中、歴史に人生を翻弄されてきた彼らは今、何を思うのか。第二次世界大戦、二二八事件、白色テロの時代を生き、晩年期を迎えた6人がその人生を語る。 ポレポレ東中野、横浜シネマ・ジャック&ベティほか全国順次公開中 台湾というのは、不思議な国だ。そもそも日本政府は公式には国として認めていないし、中国語を喋るけど中国じゃない。中国に虎視眈々と狙われているけど、アメリカ製やフランス製の兵器で武装してる。中華圏だけど民主化されていて、昔日本が占領してた国だけど、親日国らしい。しかし、旅行先としてはどうにも影が薄かった。 ところがその台湾が最近にわかに流行っている。昨年の日本から台湾への旅行者は144万人、なんと史上最高を記録した。ローコスト・キャリアが就航し、燃料費込み往復3万円で行ける