本紙(フィナンシャル・タイムズ)のコラムニスト仲間であるニーアル・ファーガソン氏は「出て行け、バラク」という挑発的な見出しを掲げたニューズウィーク誌への寄稿で、かなり激しい批判を受けた。 批判的な向きは様々な不満を述べる中で、現在の傾向が続けば、中国は2017年に米国を抜いて世界最大の経済国になるという国際通貨基金(IMF)の予測を示したグラフを非難した。 彼らの言い分にも一理ある。(「押される国」というタイトルがついたグラフが示す)この主張に異議を唱える人はいない。だが、米中逆転という出来事は、バラク・オバマ大統領や前任者たちの下での米国の経済政策に対する告発にはならない。 中国は米国の4倍の人口を抱えている。経済が同規模だということは、米国人はまだ平均して中国人の4倍裕福であることを意味しているのだ。 中国の成長鈍化の方が心配の種 実際、米国企業と米国経済は、中国が成長し続けることを切