久住昌之さんインタビュー 食をめぐる環境は質・量ともに豊かになった。その一方で「共に食べる」という文化は、社会的な変化につれて変わりつつある。主人公の中年男性が街を歩き、独りで食事をする光景を描いたロングセラー漫画「孤独のグルメ」の原作者、久住昌之さん(56)は「食は誰にも身近なもの。食べることや、おいしそうに食べる様子を見て楽しい気持ちになる感性は、いつの時代も誰でも共通だ」と語る。【聞き手・元村有希子@chibigenome】 −−「食」にまつわる、小さい頃の思い出を教えてください。
【同人バブル時代】 1980年代中頃(キャプテン翼)から1990年代初頭(幽遊白書・スラムダンク)にかけて、女性向同人界はいわゆる同人バブル時代の最中にありました。 現在の同人界ほどジャンルの細分化もなく、商業ボーイズラブ作品もなく、インターネットもない時代。乙女たちの夢と妄想を先頭立って引き受けたのは、極限られた一部の大手サークルさんたちでした。 同人バブル時代の大手サークルさんには、現在では考えられないバブリーな逸話の数々が伝説として残されています。ちょっと長いですが、当時の雰囲気をお楽しみ下さい。49 名前: 名無しさん@どーでもいいことだが。 当時、大手で売り子をしていた身としては懐かしい思いでです、同人バブル…。本の装丁はハードカバー、本文は上質紙110kgに色替え紙替えフルカラー口絵は当たり前。 (会計してる時あまりの重さに手が腱鞘炎になりそうだった) 差し入れはブランド物の小
「叩き上げ」人気も、ひさしからず? 物語の中に登場するキャラクターにも、流行はあるようです。たとえば近年の漫画では、努力型の主人公が、もはや主流ではなくなってしまいました。 銀の匙をくわえて生まれ、天性の才能にも恵まれたエリート。そしてどん底から努力で這い上がってきた叩き上げ。 日本の物語では長らく、後者の「叩き上げ」が主人公に選ばれてきました。 古典的作品でいうと、たとえば『巨人の星』の主人公は、大リーグボール養成ギプス装着など、壮絶な特訓を経て成長する星飛雄馬。そのライバルが花形モーターズ御曹司、花形満でした。 『あしたのジョー』でも主人公の矢吹丈は環境に恵まれないまま、白木財閥の後援を受ける力石徹と戦います。 『タイガーマスク』の主人公、伊達直人は孤児でしたし、『侍ジャイアンツ』の番場蛮は、あえて下積みから這い上がる道を選んだ男でした。 苦境エピソードなんて4ページで限
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なんかネットを見たり、雑誌を読んだりするごとに「ジョジョ」の露出が多い。 それは今年25周年で、おまけにアニメにもなったということで当然っちゃ当然でしょうけれども・・・。これを機会に、当時を知っている人に確認したい。 たしか「ジョジョ」って、連載の始めの頃は人気なかったよね・・・? ああ、今でも覚えているぞ、一連の流れを。 自分はたまたま、手塚賞受賞作の「武装ポーカー」が載った号を読んだ。まずポーカーのルールがよく分からなかったが(笑)「単独では勝てない強大な2つの敵を、あえて対決に誘導して共倒れさせて漁夫の利!」という”駆け引き、戦略”のおもしろさを、子供心に印象ぶかく感じたものだった(今思えばあの作品、黒澤明「用心棒」の影響下にあったのかな・・・) そして「魔少年ビーティ」「バオー来訪者」。 どちらも個人的にはたいへんおもしろかった。前者はちょっとした手品的トリックを使い、しかもそのト
中年男の孤食を描いた漫画「孤独のグルメ」(参照)が電子ブックで売っていた。電子ブックでこの漫画を読むとどうなんだろうかという素朴な興味と、通して読んだことはなかったなという思いがあって、買って読んだ。泣けたというのとは違う、胸にずんとくる感慨があった。中年男の孤食というものの、いわくいいがたい微妙な心情をよく描いていることもだが、私自身生きてそして食ってきたあの時代が絵の一コマ一コマにそのままにあったのだった。 物語は、個人経営の洋雑貨輸入商・井之頭五郎が、背広姿で見知らぬ町を巡った営業帰りに、食いそびれた昼飯をその町の店屋で食うというだけの設定が多い。表題にグルメとあるが、普通の意味でグルメといったものではない。下町のさびれた定食屋のようなところで、中年男が、がつがつとありふれた食事をするだけの短い話。B級グルメといったものでもない。食うのは腹がいっぱいになればいいやといったくらい。 だ
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