ここからは、個人的な理科的視点で「君の名は。」について書いてゆく。「こんな細かい事をくどくどと書いて何になるのか」と言う意見もあるかもしれないが、はっきり言って何もならない。ただ、考えてみるのが面白いから考えているだけである。なるべく正確な記述に努めたいが、いかんせんすべての分野について専門家ではないので、どこか根本的に概念が誤っていたり、計算が間違っていたりする可能性もある。お気づきの点があれはご指摘いただきたい。 ティアマト彗星の軌道について 「君の名は。」は、彗星が非常に重要な役割を果たす。登場する彗星の名は、ティアマト彗星といい、周期は1200年と紹介されていた。周期が1200年と言えば長周期彗星あるいは非周期彗星であり、周回によるその核の質量減少も小さいと予想され、それなりに巨大な彗星と考えられる。 周期から考えて、その彗星の起源は、冥王星よりはるかかなたの太陽系外縁、いわゆる「