以前の記事(アメリカ農業不振にもかかわらず、AgTechへの2015年の投資額は2倍に)でもお伝えしたように、2015年、世界では農業テクノロジー(AgTech)の革新が象徴される年であった。 ご存知の方も多いかとは思うが、世界の人口は2050年までに100億人に迫る見通しで、その人口の食料をカバーするためには現在の食料生産量の70%以上増産しなければならないとされている。 AgTechスタートアップの資金・技術援助を行うベンチャーキャピタルのInnovation Endeavorsは、フードシステムの見直し、およびどのようにこうした人口増加に対応していくかということに対しての起業家たちの意識に感化されたと述べている。農場からフードプロセスの段階までのイノベーションに挑戦する起業家たちを見て、彼らは以下の3つのことがわかったという。 1.フード産業と農業にはイノベーションの起こる領域が十分