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今から90年前の1931年(昭和6年)9月18日午後10時20分頃、中華民国奉天(現在の瀋陽)郊外の柳条湖付近の南満洲鉄道線路上で爆発が起きた。これを端として関東軍は“満州”を占領――「満州事変」である。 当時、夢の国とされていた“満州国”では何が起こっていたのか…ノンフィクションライター・魚住昭氏が『週刊現代』2016年8月13日号に寄稿した 『岸信介とアヘン王の関係を追う〜密売で儲けた「数兆円」はどこに消えた?』を再録する。 意外にも平凡な「アヘン王」の風貌 千葉県市川市の江戸川沿いにある里見公園は、戦国時代に里見一族が北条氏と戦って敗れた古戦場として知られている。 土曜の午後、その里見公園の隣にある総寧寺を訪ねた。上海の「阿片王」といわれた里見甫の墓があると聞いたからだ。 人気のない境内の奥の墓地に入って探したら、すぐ見つかった。こぢんまりした墓石に「里見家之霊位」と刻まれ、側面には
「仕事をしていて嫌な人と遭遇したことはありますか?」 そう問われて、むしろ、無いという人の方が少ないかもしれません。世の中嫌な人ばかり、特にフリーランスとなると会社員のとき以上に厄介な人に遭遇します。 ということで今回は、著者らの経験を元に「仕事で関わってはいけない3種の人たち」というテーマで語り、かつそういう人たちに巻き込まれないためにはどうすればいいのか?という点までもお話したいと思います。 先日、公正取引委員会、厚生労働省などは合同で「フリーランスとして安心して働ける環境を整備するためのガイドライン」を公表しました。これにより何かがすぐ変わるわけではありませんが、テレワークなど働き方に多様性のある今、フリーランスへの理解も徐々に深まっていっています。 しかし裏を返せばその様なガイドラインが必要なほどフリーランスに関わる問題は多岐に渡っています。ですが根本をたどれば人対人の話、フリーラ
担当編集のコメント 僕は男性です。ですが、男性でいることに飽きてきています。女性になってみたいなーと思うこと、多々あります。結構、そういう方、いらっしゃるんじゃないですか? そんな方たちに「女性になった自分」を体感してもらえるのがこの作品! 女性になった時の大変さ&楽しさ(?)、新たに知る気持ち、周りの反応などなど。リアルにグサグサ伝わってきます! また、著者の日暮キノコさんは『喰う寝るふたり 住むふたり』などを描いた、 人間関係を描かせたら当代随一の作家さん!女性になる「異性化」が起こった主人公・晶と、その妻・苑子の関係の変化、新たに育まれる愛、起きてしまう裏切りなどで、読んでいる方をドキドキさせ揺さぶります。 一度読み始めると、徐々にハマって次が気になり、そして抜け出せなくなる新しい「性」の物語『個人差あり〼』、是非ともよろしくお願いいたします! 著者紹介 日暮キノコ/ひぐらし・きのこ
私は浮気調査を中心に、都内を拠点として探偵業を4年営み、現在は探偵選びで迷っている依頼者様に向けて、「浮気調査専門の探偵ナビ | 探偵マッチングラボ」で希望する条件に合った探偵社を紹介している。 浮気も不倫も十人十色。この仕事をしていると様々な人々や思いもよらぬ光景、それに信じられないような“世界”に遭遇することもしばしば。今回は性犯罪などを未然に防ぐという注意喚起の意味を込めて、実際にあった“ある”できごとを紹介したいと思う。 今回の依頼者である由美さん(仮名27歳)は、夫である亮さん(仮名38歳)の不倫を疑って、私の探偵事務所に相談に訪れた。そして、前編でご紹介したように、調査の結果、亮さんは女子高生のように見える女性とパパ活を行っていたことが判明。亮さんとの食事中に一端席を外していた女性だったが戻ってくると… (前編『27歳妻が絶句…一回り離れた38歳公務員夫が“休日出勤”して会って
佐々木隆さん(38歳・仮名、以下同)は、35歳のとき川崎市に3LDKの戸建てをペアローンで購入。奥さんと息子一人の3人家族で「念願のマイホーム」に暮らし始めました。しかし、引っ越し後すぐ、奥さんの妊娠が発覚します。その結果、事態は思わぬ方向に向かっていくのです…。 【前編】「4280万円の家を買った「年収640万夫婦」が「住宅ローン」で大失敗…家を失ったワケ」 稼ぎが「一馬力」に 奥様は長男の出産時もつわりの症状がひどかったのと、仕事に育児・家事と肉体的にも精神的にも疲れがたまってきてしまい、症状は軽度でありましたが、心療内科に通うことになりました。そして、ご主人やご両親からの説得もあり、奥様は仕事を退職することにしました。 体調優先ということで、長男を幼稚園+延長保育へ預けてゆっくりする時間を設けることにしました。退職後、数ヵ月は失業保険も出ることだし…と佐々木さんご夫妻はとりあえずは安
「匿名の悪意」の被害はもう止められないのか? ネットに吹き荒れる誹謗中傷、国民を見殺しにする政府や権力者、強気を助け弱気を挫くメディアの病巣、日本の歪な現実の病巣を、いまもっとも硬派な論客、青木理氏(ジャーナリスト)と安田浩一氏(ノンフィクションライター)が語り尽くした+α新書『この国を覆う憎悪と嘲笑の濁流の正体』から、短期集中連載! 一方的な愛情があれば侮辱してもかまわないという論理 安田 これはひどい話なんだけど、2019年、作家の岩井志麻子が、関西テレビ(関テレ)が作ってる番組で「韓国人の気質ってどんなですか?」と訊かれた際、彼女は韓国人との交際経験もあるから、「韓国人というのは、手首切って死ぬ死ぬ言ってるブスみたいなもん」というようなことを言ったわけです。それがそのまま無編集で流れた。 青木 岩井志麻子は僕も知らぬ間柄じゃないし、それこそ新宿ゴールデン街あたりで何度も一緒に酒を飲ん
令和3年度の税制改正では、法人のみならず個人(個人事業主や会社員など)に影響する部分でもいくつかの改正が行われます。 医療費控除の特例であるセルフメディケーション税制やiDeCoなど自助を促す改正のほか、勤続年数が短い者への退職所得の優遇の見直しなどが行われます。 国や地方自治体の実施する子育てに係る助成等が非課税になるなど子育て世帯の支援なども見逃せません。特に自助を促す改正は多くの人が関係する内容です。よく内容を理解しておきましょう。 医療費控除の「変更点」はここだ! 2017年(平成29年)分の所得税確定申告から医療費控除の特例として導入されたセルフメディケーション税制。ドラッグストアなどで市販の医薬品を購入した場合に、その購入金額に応じて所得控除が受けられる制度です。 通常の医療費控除と選択制で適用が受けられます。対象期間は5年間の期限があり、2021年(令和3年)12月31日で期
2021年上半期で、現代ビジネスで反響の大きかった経済・ビジネス部門のベスト記事をご紹介していきます。5月9日掲載の記事をご覧ください。 ※情報はすべて5月9日時点のものです。 日本の製造業「悲観論」を信じていいのか…? 「日本の製造業が衰退している」ということが、ここ最近言われている。確かに、4月28日の「東芝、マクドナルド、日産…日本企業をぶっ壊す『プロ経営者』たちのヤバい実態」、2019年8月6日の「従業員の不信を引きずったパナソニックに復活はあるのか?」で触れた、東芝、日産、パナソニックを始め、2012年に破たんしたエルピーダメモリ、シャープなどを見ると、高度成長・バブル時代に日本経済をけん引していた製造業は「いったいどうしたんだ?」と感じても不思議ではない。 大企業の主流を占める最終製品を製造する「組み立て業」において、日本企業の力が衰えているのは否定できない事実だと思う。 しか
2021年上半期、現代ビジネスで反響の大きかったベスト記事をご紹介していきます。今回は2020年10月25日・2021年2月7日の2度にわたって掲載された〈豊臣秀吉「本能寺の変を事前に知っていた」説は、やはり正しかった…!〉をご覧ください。 * * * 行軍する兵士たちの消費エネルギーから排泄物の量まで計算して「中国大返し」の難易度を検証した『日本史サイエンス』が、日本史ファンの間で話題を呼んでいる。「科学的」に導かれたのは、「中国大返しを実現させた豊臣秀吉は、本能寺の変が起こると事前に知っていた」という意外な結論だった。はたして、秀吉は明智光秀の裏切りを察知していたのだろうか? 「本能寺の変」研究のトップランナーである三重大学の藤田達生教授が、この結論を徹底検証した。 実際の行程を推定してみる 本能寺の変のあと、秀吉が光秀を倒して信長の後継者として認知され、天下の趨勢を決したのが「中国大
2021年上半期で、現代ビジネスで反響の大きかった経済・ビジネス部門のベスト記事をご紹介していきます。3月24日掲載〈さらば「日本製」…まもなく日本の「基幹産業」がどんどん消えてなくなる!〉をご覧ください。 ※情報はすべて3月24日時点のものです。 戦後日本をグイグイと引っ張り、何百万、何千万もの国民を食わせてきた基幹産業が見る影もない。時代は流れ、「日本製」の文字から往時の輝きはとうに失われた。現場ではいったい、何が起きているのか。 火が消え、人が消えた 「ねえちゃん、いいちこもう一杯くれんか!」 汗と油で顔を光らせた男たちが、煤けた作業着姿で大声をあげる。1600℃の高温で大量の鉄鉱石を溶かし、月に数百万トンの鉄を錬成する「高炉」の周辺は、気温50℃にも達する。 三交代制で働く彼らは、仕事が終わると昼夜となく街の角打ちに繰り出し、イワシを糠味噌で炊いた塩辛い「ぬかだき」を肴に焼酎を呷る
「放送行政を牛耳ってきた菅総理は『NHKが俺の言うことを聞くのは当たり前』という感覚でいる。官房長官秘書官も務め、長年菅氏に仕えてきた高羽氏も同じ。支持率低下で苛立ち、本音が表に出たんでしょう」 衆人環視の中、側近が思わず大声を出してしまうほど菅政権は追い込まれているということか。 『週刊現代』2021年6月12・19日号より
ぶら下がり記者に塩対応 5月27日19時すぎ、菅総理が官邸エントランスでぶら下がり取材に応じた。翌日の専門家会議と緊急事態宣言再延長について、各社の総理番は一言でも引き出そうと躍起だ。NHK記者が口火を切った。 「あす専門家に諮るのは、9都道府県に出されている緊急事態宣言の延長ということでしょうか」 だが、菅総理は再延長には触れず、「緊急事態宣言、まん延防止措置、そうしたことの取り扱いについてお諮りする」とそっけない。 他社も続いて質問を浴びせ、最後に再びNHKが「宣言解除もあり得るのか」と聞いたが、総理は「専門家の皆さんにお諮りする」と合計7回も繰り返して立ち去った。結局、再延長に関しては「ゼロ回答」で、記者たちはうなだれた。 あたりが騒然となったのはその直後だ。菅総理が去った後、外務省出身の首相秘書官・高羽陽氏がつかつかと戻ってきた。そしてNHKの記者を呼び、「更問(=複数回質問するこ
SBISLに業務停止命令 金融庁は、6月8日、SBIソーシャルレンディング(SBISL)に業務停止命令を出した。同社は、再生エネルギー会社のテクノシステム(横浜市)に、ネット経由で集めた投資家の資金を貸し付けていたが、テクノ社は募集時の資金使途とは違う用途に流用、金融庁は金融商品取引法違反と断定した。 既に、東京地検特捜部は、4月末までにテクノ社と関連先を家宅捜索、5月27日、同社の生田尚之社長(47)を、融資詐欺の疑いで逮捕している。現在、詰めの捜査を行なっており、6月16日の勾留期限までに、別ルートの融資詐欺事件や政界ルートを見据えた事件に伸ばすか、あるいは起訴して事件を一度、中断するかを決める。 テクノ社事件は、特捜案件になったことと、小泉純一郎元首相を広告塔に使っていたことで話題を集めたが、それに加えソーシャルレンディング(SL)という金融形態に、事実上の“引導”を渡す結果にもつな
11年7か月に及ぶ連載が幕を閉じ、ついに最終巻が発売となった『進撃の巨人』。今回は、編集担当である川窪慎太郎氏に、担当の視点から見た著者・諫山創との11年7か月の軌跡について語ってもらった。 諫山創の新人時代 ――まず最初に諫山先生との出会いを教えてください。 川窪:最初に出会ったのは、持ち込みですね。諫山さんが編集部に『進撃の巨人』の読み切りを持ち込んできて、それを見たのが僕でした。僕がまだ入社して1年目の夏のころですね。そこで担当になって、最初は新人賞を目指して打ち合わせを始めました。 ――当時はどれくらいの頻度で打ち合わせをしていたのでしょうか? 川窪:たしか、月に1~2回くらいだったと思います。諫山さんは遠方に住んでいたので、基本は電話の打ち合わせで、直接会うこともほとんどなくて。毎日のように電話して様子を聞いてみたり、みたいなこともなかったですね。 ただ、ある時突然諫山さんが東京
ゴールデンウィーク前の4月27日、東京地検特捜部が再生エネルギー関連を手掛けるテクノシステム(本社・横浜市)に家宅捜索に入り、騒然となった。 テクノシステムが小泉純一郎元首相を広告塔にした「政治銘柄」であるのは、筆者が本サイトで<菅首相の金融アドバイザーの子会社と小泉ファミリーの支援会社が絡んだ「投資案件」の詳細>(4月8日配信)で指摘した通りである。 金融アドバイザーとは、SBIホールディングス(SBIHD)を率いる北尾吉孝社長のこと。菅義偉首相の目玉政策のひとつである地銀再編は、北尾氏のアドバイスによるもので、SBIは島根銀行、福島銀行などに出資、「第4のメガバンク構想」をぶち上げている。 地検特捜部が狙うに相応しい役者は揃っている。同時に再生エネルギーとソーシャルレンディング(SL)は、東京地検特捜部にとって“復讐戦”である。 ネット上に開示された情報をもとに、投資家が事業資金を貸し
吉川ひなのさんの初エッセイ『わたしが幸せにになるまで 豊かな人生の見つけ方』(幻冬舎)が5月13日に発売される。ハワイでのライフスタイルや食事に対する考え方、子育てについてなどを、ひなのさん自身が全て書き下ろしたという。そして、先駆けて公開されている冒頭は大きな話題となり、発売前重版がかかった。 FRaUwebでもその冒頭部分を、発売日の5月13日まで期間限定公開。さらに、担当編集者に聞いた、このエッセイができあがるまでのエピソードや、原稿を受け取った時の衝撃なども記事末に掲載した。 人生の豊かさについて わたしは今、人生史上一番幸せだと思う。 ふとしたときに、あぁ、幸せ♡ と思ったりする。 それは、ただ道端を歩いてるときだったり、車を運転しているときだったり、スーパーで買い物をしているときだったり、あるときからいつもと変わらない何気ない日々の中で幸せを感じるようになり、その幸福感はずっと
勝手にカネを抜く 相続に関する争いは千差万別ですが、一番多いケースが、「親が死んだら預金口座が空っぽだった」というケースです。 基本的には親に一番近い子供の一人が、コツコツと親の預金をATMから抜いていた、というのがその真相なのですが、なぜそれが可能なのか、またそれがどんな争いになるのか、具体的な例を見てみましょう。 今回の登場人物は以下の通りです(すべて仮名)。 ・母の武藤友美さん(保有資産、都内23区の文教地区に戸建て保有) ・長女の一子さん(59歳、結婚しており専業主婦、都内在住) ・次女の次美さん(57歳、結婚しており専業主婦、埼玉県在住) 都内に住む武藤友美さんが亡くなったのは2年前のこと。葬儀のとき、友美さんの娘である長女の一子(かずこ)さん、次女の次美(つぐみ)さんの姉妹は、とくにもめることもありませんでした。 友美さんが夫(つまり、一子さんと次美さんの父親)を亡くして一人暮
旅する時間帯や場所、行動を定番から少し変えてみる「ずらし旅」。観光客が密集しない場所を選ぶことで、感染拡大防止になるだけでなく、これまでとは違う新たな旅の魅力を味わうことができるはずだ。 今回、「ずらし旅」に向かうのは、モーニング娘。OGの道重さゆみさんと、モーニング娘。'21で活躍する牧野真莉愛さん。 ふたりが「ずらし旅」の行き先として選んだのは、愛知県は三河湾に浮かぶ佐久島。愛知の定番スポットというと名古屋だが、ほかにも多くの見どころがある。そのひとつが、牧野さんの出身地である西尾市にある佐久島だ。 「アートの島」として知られる佐久島へ「昔から行ってみたかった」という牧野さん。モー娘。憧れの大先輩である道重さんと、2人の「ずらし旅」が始まる。 編注:撮影は、JR東海および西尾市役所佐久島振興課の協力を得て、十分な感染症対策を講じた上で行いました 道重×牧野「はじめてのふたり旅」は、牧野
「出世を諦めたおじさん」でも年収アップできる「資格試験」のスゴい勉強法 うまくやれば大学入試よりも簡単? 40過ぎたおじさんが今から資格の勉強をしても「無理!」と考える人は多いであろう。私自身がそうだった。社会保険労務士試験の勉強をしている間、「合格するわけがない。時間とお金の無駄」「投資の勉強でもしたほうがいいのではないか?」という言葉を家族や知人からかけられた。 実際、私は合格するまで4回も受験するなど順調ではなかった。振り返ってみると中年になって記憶力が衰えていただけでなく、誤った勉強法をしていたのも要因だった。 働きながら司法試験や税理士試験などの超難関の資格試験に合格するのは、現実的ではない。しかし宅建から社会保険労務士までの準難関から難関と言われる資格試験に関しては、勉強時間の確保と正しい勉強法さえ行えば、働きながらでも短期間でも合格できるはずだ。ただ意外とこのレベルの試験、勉
年々、減り続ける退職金、AIによる大量失業、意図せぬパワハラ・セクハラ認定。そこにコロナ不況が追い打ちをかけ……。「おじさん」は今、かつてない苦境に立たされている。著書『おじさんは、地味な資格で稼いでく。』を出版した佐藤敦規氏は、そんな「おじさん」に対して、「法人に必要とされる資格」を取ることを勧める。そのひとつが「社会保険労務士」であり、自身も有資格者である佐藤氏に、その魅力について語ってもらった。 最大の魅力は「顧問契約」 前回の記事で、私は管理職経験のない「現代のおじさん(50代もしくは40代後半のビジネスパーソン)」が人生の後半戦を戦い抜くために「資格」取得の重要性を説きました。 なかでも、一般には業務内容などの認知度が低くても、法人に必要とされ、手堅く稼げる資格の取得を勧めています。私が50歳で取得した「社会保険労務士」も、そのうちのひとつです。 社会保険労務士は、おもに企業に代
年々、減り続ける退職金、AIによる大量失業、意図せぬパワハラ・セクハラ認定。そこにコロナ不況が追い打ちをかけ……。「おじさん」は今、かつてない苦境に立たされている。著書『おじさんは、地味な資格で稼いでく。』を出版した佐藤敦規氏によると、2種類の資格を取ることが、こうした「おじさん」の強い武器になるという。具体的にどんな資格なのか、くわしく教えてもらった。 「独立開業できる資格」とは? 前回の記事で述べたように、私は出世も転職も難しい「現代のおじさん(50代もしくは40代後半のビジネスパーソン)」には「地味な資格」、つまり法人に必要とされる資格を取ることをおすすめしていますが、法人相手ならどんな資格でもいいわけではありません。 ここでは、実際に資格を取得した人から得た情報も交えて、おすすめの資格を紹介します。 まず、取得をおすすめしたい資格は大きく分けると2種類あります。 社会保険労務士や行
長野県に移住を決めた いつかは小鳥のさえずりで目を覚まし、夜は虫の音を聞きながら星空を眺めて…。 アメリカに駐在していた頃のように、日本でもそんな生活をと夢見ていた元商社マンのAさん(64歳)は、子会社役員の任期も終え、長野県は佐久平に1500万円ほど遣って居を構えた。 「佐久を選んだ理由は、何かあれば東京まで新幹線ですぐに行けること。病院も近く、移住者らも多く住んでいるので、自治体も都会目線での移住者対応にも慣れていることも大きかった」 米国駐在時代は、ニュージャージーの自宅にも鹿が現れるなど、「自然に囲まれながら都会の生活」に仕事の疲れも癒やされた。 そんな思い出を忘れられず、コロナ禍が始まる前に、長野県・佐久に居を構えた。 「軽井沢にも近いので、アウトレットや買い物など、都会の雰囲気が恋しくなればすぐに足を延ばせるのも魅力でした」 なぜ、軽井沢ではなかったのか。問うと、Aさんはこう答
「ひふみよいむな」だけじゃない… 突然ですが、「一二三四五六七」って読めますか?「いちにさんしごろくしち」とそのまま数字を読む、それももちろん正解です。「ひふみよいむな」という、和語の数え方でも正解ですね。 ただ、別の読み方もあります。この読み方は、儒教の教えに基づいています。「七」で止まっているところに、深い意味があるのです。
エリート会社員の誤算 加藤嘉明さん(仮名・退職時49歳)は、大手食品メーカーの営業畑一筋に、第一線で活躍し、社内外からの評価も高く、同期トップで管理職になりました。自他共に認めるエリートです。 しかし、業界全体が低迷する中、会社全体の業績も芳しくなく、ここ数年は管理職の昇給停止や賞与カットが続くこともあり、将来を考えて転職を検討していた時に早期退職の募集が始まり、これは渡りに船とばかりに応募しました。 元の職場で自分を高く評価してくれていた取引先からオファーを受けていたため、すんなりと転職に成功。当初は会社に見切りを付けて早期退職した自分の決断力と先見の明を周囲に自慢していましたが、バラ色の日々は長く続きませんでした。 今までのように会社の看板がない営業で、思うような営業成績を上げることができません。また自己流の営業スタイルに固執し、新会社の社風に馴染もうとしない姿勢に部内でも反発が強まり
2020年、現代ビジネスで反響の大きかった経済・ビジネス部門のベスト記事をご紹介していきます。2月2日掲載〈イギリスで日本の「カツカレー」が“国民食”になっている驚きの理由〉をご覧ください。 日本食ブームが止まらない 「イギリス人はカツカレーに夢中!」 そんな情報が先日、英国のオンライン・ニュースで流れ、日本でも注目されたようだ。カツカレーを含めて、日本食人気はここ30年の間に、徐々にイギリス国内で定着してきた。 第一の波は、1992年にロンドンで創業したカジュアル店「Wagamama」の急速なチェーン展開だ。ポップですっきりとしたデザイン、おしゃれなストリートフード風のメニューが若い層に俄然アピールし、瞬く間に人気者に。 続いて1990年代後半に誕生したのが回転寿司の「YO! Sushi」。回転寿司をイギリスに初導入して全国展開したことで「ポップで近未来的な日本食」のイメージが広まること
突然始まった工事 コロナ禍の前後から「地方移住ブーム」に拍車がかかっている。ブームが加速すればするほど、これまでになかった問題が噴出するのが世の常である。当然、移住(や二拠点生活を選択)したはいいものの、ブームのなか発生した新たな問題に頭を悩ませる人も目立つようになっている。 コロナ禍前から退職後にゆったりとした時間を…と考え、地方移住あるいは二拠点生活を検討していた都心のT夫妻の例は悲惨であった。 その御夫妻は、地元集落での移住の問題点——つまり現地の人々とルールなどで折り合えず、トラブルに巻き込まれてしまうといった問題——を理解したうえで、現地の人の居住地域からは少し離れた、とある別荘地内に2000万円ほどで物件を購入して、週末のたびに来訪しては豊かな自然を楽しんでいた。 美しい景観は、老後を迎えた夫婦二人にとってこの上ない癒しになっていた。 しかし、ある週末のことであった。 夜になれ
【前編】「定年後、2000万円で「地方に移住」した夫婦…その「ヤバすぎる末路」」はこちら 周囲の移住者にアピール 先頃、さる関東圏の移住人気地に、外資系企業でやり手であったとい60代の元経営者の男性Sさんが移住してきた。 できる人間であるという自負が強いほど、「余生」を静かに暮らす覚悟に至るには時間がかかるものであるが、Sさんもそうした人間の一人だったようだ。 自分の現役時代と無意識に見比べてしまうと、地方のペースがかったるくも見えて我慢がならなくもなるのだろう。とある人材派遣会社での経験を活かし、移住者の就労支援の職に就いた彼は、やれ前年同月比300%にしたのどうのと、そればかりを、訊いてもいない周囲の移住者たちにもアピールし始めたのだ。 訊いてもおらず、関心もないのに、一方的にメールで日々の成果と手柄をアピールしてくるものだから、それを聞かされる移住者らはたまったものではない。挙げ句に
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