社会の危機状況の指標として注目される自殺率。近年,人口全体の自殺率は減っていますが,若者の自殺率だけは伸びています。この点については,前にデータで示したところです。
内閣府より,表記の調査(2013年度)の結果が公表された模様です。以前の『世界青年意識調査』が名称変更されたみたいですね。 http://www8.cao.go.jp/youth/kenkyu/thinking/h25/pdf_index.html 日本を含む7か国の青年層の意識が,さまざまな角度から比較されています。各紙が結果のハイライトを報じており,今日の朝日新聞Web版では,自分に対する満足度は日本が最低というデータが紹介されていました。 http://www.asahi.com/articles/ASG627KRPG62UCLV00V.html しかるに,公表されている単純集計結果をみる限り,最も大きな問題かなと感じるのは↓です。下の図は,「将来に明るい希望を持っているか」という問いに対する回答の分布図です。 前途ある青年層の未来展望が最も開けていない国,ニッポン。青年は予期的な社
内閣府の『我が国と諸外国の青年の意識に関する調査』(2013年度)のローデータが,昨日メールで送られてきました。7か国,7431人分のデータセットです。 http://www8.cao.go.jp/youth/kenkyu/thinking/h25/pdf_index.html 昨日からこのデータの分析を楽しんでいます。分析結果の図は,随時ツイッターにて発信しておりますが,単発のグラフを取りとめもなく発信するだけというのはいただけません。脈絡のある話(story)をつくることも必要。ブログは,こういう用途に使おうと考えています。 前々回は,わが国の青年層が抱いている主観的な将来展望が,他国に比して思わしくないことをみました。新聞等では,現時点での満足度云々がいわれますが,私としては,こちらのほうが問題なのではと思っております。人間にとって希望は重要。前途ある青年にとっては,なおさらです。
昨年に実施された,OECDの国際成人力調査(PIAAC)の結果が公表されています。学力調査の成人版であり,わが国の平均点がトップだったことが話題を読んでいます。曰く,「おとなの学力,世界1」。 http://www.nier.go.jp/04_kenkyu_annai/div03-shogai-piaac-pamph.html ところでこの調査では,学習に対する意欲や日々の学習行動についても尋ねており,私としてはこちらのほうに関心を持ちます。変動の激しい社会では,新しいことを積極的に吸収していく意欲・態度が求められるのは,言うまでもありますまい。 こういう関心を持って調査票を眺めたところ,ズバリ該当する設問がありました。属性調査(Background Questionnaire)のI_Q04dにおいて,以下のセンテンスに自分はどれほど当てはまるかと問うています。 I like learni
昨年の12月22日の記事では,大学院博士課程修了生の不安定進路比重を明らかにしたのですが,この記事をみてくださる方が多いようです。 しかるに,最近増えているとはいえ,博士課程まで進む人間は絶対量としては多くありません。同世代の半分が入学する大学学部や,近年になって大衆化の度合いを急速に強めている修士課程の卒業後進路はどうか,という関心をお持ちの方が多いと存じます。 私は,学部卒業生と修士課程修了生についても,同じ統計をつくってみました。今回は,それをご覧に入れましょう。どの段階まで進もうかと考えておられる方の参考になればと思います。 資料は,昨年の末に確定値が公表された,2012年度の文科省『学校基本調査』です。これによると,同年3月の大学学部卒業生は558,692人,修士課程修了生は78,711人,そして博士課程修了生(満期退学含む)は16,260人なり。 http://www.mext
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