『少女革命ウテナ』や『輪るピングドラム』など、人気のアニメ作品を手がけたクリエイターの幾原邦彦さんが、見ず知らずの女性から「イラストが盗作された」と主張されて、取引先にメールを送られるなどしたとして、慰謝料など440万円をもとめた裁判。 東京地裁立川支部(加藤紀子裁判官)は12月13日、名誉毀損や業務妨害があったと認めて、女性に121万円の支払いを命じた。 幾原さんにとっては、「盗作」という主張はまったく身に覚えのない「荒唐無稽」なものだったが、放置できなかった。その胸に去来したのは、多数の死傷者を出した「京アニ事件」だったという。 判決後の記者会見で、相手の女性に対する「怖い」という率直な気持ちを口にした幾原さんは、業界で同様の被害が多発していると心痛な思いを語った。現在、警察が1日2回、幾原さんの自宅周辺を巡回しているといい、民事の判決結果をもって、刑事でも被害届を提出する考えだ。 ●