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ブックマーク / realsound.jp (32)

  • ようやくPS5が「家電」から「ゲーム機」に戻った 新モデル&PS Portalレビュー

    2020年12月にPlayStation 5が発売されてから、ちょうど3年が経つ。前世代機となるPlayStation 4が約7年ほどのライフスパンを過ごしたことを考えると、そろそろ中盤戦といったところだろうか。いよいよPlayStation 5専用ソフトも珍しくなくなってきたこのころ、そんな現世代機の存在感をさらに高めるような新たな商品が次々と発売されている。通称“PS5 Slim”こと新モデルのPlayStation 5と、リモートプレイ専用デバイスの「PlayStation Portal リモートプレーヤー」だ。稿では、そんな2つの新製品のレビュー・インプレッションをお届けする。 順当なマイナーアップグレードを遂げた新型PS5 11月10日に発売されたPlayStation 5の新モデル「CFI-2000A01」、同デジタル・エディションの「CFI-2000B01」(以下、新型PS

    ようやくPS5が「家電」から「ゲーム機」に戻った 新モデル&PS Portalレビュー
    sunagi
    sunagi 2023/12/06
    『触っていて最も強く感じたのは、「リモートプレイ」自体がまだ完全に快適な体験を提供することができないという技術的な問題であり、PS Portalは、あらためてその壁の高さを感じさせる存在でもあるように感じられた』
  • コンビニから本がなくなる? 取次最大手「日販」が配送事業を終了 「LAWSONマチの本屋さん」はどうなる

    コンビニからがなくなる? 取次最大手「日販」が配送事業を終了 「LAWSONマチの屋さん」はどうなる 出版取次大手の日出版販売(日販)が、コンビニエンスストアに雑誌や書籍を配送する事業を、2025年2月には終了するという。10月26日、共同通信社が報じた。現在、日販は全国のファミリーマートとローソン計約3万店に配送している。共同通信社によれば、撤退後は、セブンイレブンに配送しているトーハンが配送事業を引き継ぐ方針とのことだ。 いよいよ、格的な紙離れの影響が出てきたか、という印象である。コロナ禍の中で、電子書籍の売上は伸びた一方で、紙の書籍の売上は落ち込みつつあり、リアル書店の数も減少した。日版のコンビニからの撤退は、これまで堅調と思われていたコンビニですら、紙の雑誌・書籍の売上が落ち込んでいることを如実に表している。 しかし、今回の決定を冷静に見る識者も少なくない。というのも、以前

    コンビニから本がなくなる? 取次最大手「日販」が配送事業を終了 「LAWSONマチの本屋さん」はどうなる
    sunagi
    sunagi 2023/10/30
  • 目指すのは「オタク向けmixi」「平成のインターネット」……? ユーザー爆増の純日本産SNS『Misskey』開発・運営インタビュー

    目指すのは「オタク向けmixi」「平成のインターネット」……? ユーザー爆増の純日SNSMisskey』開発・運営インタビュー この1年、『X(旧・Twitter)』に大きな変化が起きている。イーロン・マスクによるTwitter社の劇的な買収劇にはじまり、サードパーティアプリの停止、APIの有料化、名称変更、大量のユーザーアカウントを停止する“凍結祭り”など、これまで恩恵を享受してきたユーザーにとってネガティブな出来事も多く、こうした事件が起きるたびに「ポスト・ツイッター」について議論がなされてきた。 個人的にもXに変わるテキストSNSの動向は注視しており、Meta社が公開したテキストSNS『Threads』のレビューや、『Mastodon』に代表される分散型SNSを取り巻く状況についても都度レポートしている。今回は分散型SNS、『Misskey』の開発を行うsyuilo氏と同サービ

    目指すのは「オタク向けmixi」「平成のインターネット」……? ユーザー爆増の純日本産SNS『Misskey』開発・運営インタビュー
  • 中村うさぎ、ラノベ黎明期から様変わり「異世界転生」氾濫に喝「テンプレ小説ばかり、書いてて恥ずかしくないのかな」

    中村うさぎ、ラノベ黎明期から様変わり「異世界転生」氾濫に喝「テンプレ小説ばかり、書いてて恥ずかしくないのかな」 あらゆる大手出版社から刊行され、巨大な市場に成長しているライトノベル。メディアミックスも好調で、その勢いはとどまるところを知らない。そんなライトノベルの黎明期はいったいどのようなものだったのか。黎明期にラノベ作家としても活躍をしていた中村うさぎに今だからこそ話せるデビューまでの経緯と、当時のライトノベル界の話をじっくりとうかがった。 売れっ子ライトノベル作家であった中村うさぎ 中村といえば自身の買い物依存症から、美容整形、ホストクラブ、そして風俗とあらゆるジャンルを網羅したエッセイストとして名高く、マツコ・デラックスを発掘して芸能界進出へ導いたことでも知られるが、1990年代には『ゴクドーくん漫遊記』を筆頭にヒットを連発していた売れっ子ライトノベル作家であった。その後の活躍が有名

    中村うさぎ、ラノベ黎明期から様変わり「異世界転生」氾濫に喝「テンプレ小説ばかり、書いてて恥ずかしくないのかな」
  • 『すずめの戸締まり』などアニメ映画の興行で定着した入場者特典 コストは億超え?

    アニメ映画の興行ですっかり定着した入場者特典。近頃では、第5、6弾くらいまで特典を用意するのが当たり前になりつつある。 こうした傾向を「特典商法」と揶揄する向きも一部にある。映画は商売であることは絶対に否定できない事実なので、たしかにこれは「商法」である。それ自体は正しい。 しかし、これが揶揄されるべきことかどうかには一考の余地がある。そもそも、「商法」という言葉にどうして悪い印象があるのだろう。商売である以上、商法があるのは当たり前なのに。 特典商法は悪で、マスメディアによる大量宣伝手法は悪ではないのだろうか。編にはないシーンを予告で使用する商法は悪ではないのか、前売り券を大量に配るのはどうか。映画が日でまだ活動写真と呼ばれていた頃には、フィルムの回転スピードを上げて上映時間を短くして、一日の上映回数を増やすということも行われていたらしいが、これは悪だろうか。 時代によって映画の商法

    『すずめの戸締まり』などアニメ映画の興行で定着した入場者特典 コストは億超え?
    sunagi
    sunagi 2023/02/11
  • 『ぼっち・ざ・ろっく!』作者・はまじあきインタビュー「 ぼっちちゃんの性格は、私自身の投影です(笑)」

    今期のアニメーション界の話題を席巻する作品になった、はまじあきの4コマ漫画ぼっち・ざ・ろっく!』。 【写真】後藤ひとりのアイコン! ぼっちちゃんジャージが登場 「陰キャならロックをやれ!」というキャッチコピーはインパクト抜群であった。陰キャ女子の後藤ひとり(ぼっちちゃん)のネガティブっぷりが炸裂するギャグ漫画と思いきや、ぼっちちゃんの成長があり、バンドメンバーとの友情もあり……と、実は王道を行く成長物語であり、音楽漫画としても読みごたえ抜群の名作なのだ。 そんな注目作を生み出した、漫画家はまじあきに直撃インタビュー。12月24日にはアニメーションが最終回を迎えたばかりだが、気になる漫画の今後についてもお話を伺った。 『ぼっち・ざ・ろっく!』第1巻。「まんがタイムきららMAX」で連載中。はまじあき著、芳文社/刊 ぼっちちゃんは作者自身の投影!? ――『ぼっち・ざ・ろっく!』は今期のアニメで

    『ぼっち・ざ・ろっく!』作者・はまじあきインタビュー「 ぼっちちゃんの性格は、私自身の投影です(笑)」
  • 『ぼっち・ざ・ろっく!』にはバンドマンにしか分からないエモさがある

    「バンドって結構複雑で一筋縄では行かない」という感覚を教えてくれるアニメ『ぼっち・ざ・ろっく!』が最終回を迎える。作は、いつかバンド活動することを夢見るも、友達がおらず、中学の3年間ただひたすらに1人でギターを練習し続けて来た主人公の後藤ひとりが、ひょんなことからガールズバンドに参加し、バンドマンとして活動していくストーリー。 登場キャラクターの苗字がロックバンド「ASIAN KUNG-FU GENERATION」のメンバーから取られていたり、各話タイトルがアジカンの楽曲タイトルをもじったものだったり、楽曲制作に人気バンドのメンバーが参加していたりと、邦楽ロック好きにはたまらない要素が満載だ。しかし、作をより面白くしているのは「絶妙なラインで表現されるバンドや音楽についてのリアリティさ」にある。 主人公のひとりは中学生の3年間、1日6時間の練習を毎日欠かさずおこなっていた。ギターの腕前

    『ぼっち・ざ・ろっく!』にはバンドマンにしか分からないエモさがある
    sunagi
    sunagi 2022/12/25
    わかる/ラスト「今日もバイトかあ」で締めたのが最高すぎる、あれでバンドマンの日常に着地した
  • 『ぼっち・ざ・ろっく!』CloverWorksによる秀逸なアニメ化 “挑戦”に溢れた魅力を紐解く

    群雄割拠、話題作が多い秋アニメの中でも『ぼっち・ざ・ろっく!』の評価がうなぎ登りだ。この秋は『機動戦士ガンダム 水星の魔女』などの歴史のあるシリーズの新作や、大ヒット原作のアニメ化があり、スタート前は注目度が特別高かったとは言い難いが、その表現手法の多様さもあり、注目度を増している。 『ぼっち・ざ・ろっく!』は、はまじあきが原作を務める4コマ漫画を原作としたアニメ作品。内向的で友達を作れないコミュ障の後藤ひとりは、中学時代にギターを練習し、人気者になろうとするが、結局友達が1人もできずに卒業してしまう。ひとりは高校生になったある日、バンドメンバーを探していた伊地知虹夏に誘われてバンドに入る。コミュ障を拗らせすぎたひとりが直面する日常が、コメディタッチで鮮やかに描かれていく。 映像制作を手掛けたのは写実的な描写に定評のあるCloverWorks。野島伸司が脚を手掛けたことでも話題となった『

    『ぼっち・ざ・ろっく!』CloverWorksによる秀逸なアニメ化 “挑戦”に溢れた魅力を紐解く
    sunagi
    sunagi 2022/11/22
    ダントツで今季覇権。素晴らしい。全然ホッテントリに入ってこないのはてな民はアンテナ感度が低い
  • 日本全国のシネコン、『すずめの戸締まり』にほぼ戸締まりされる

    先週末の動員ランキングは、『ONE PIECE FILM RED』が土日2日間で動員9万人、興収1億2300万円をあげて13週目の1位となった。11月6日までに累計動員は1301万人、累計興収180億円を突破しているが、ギョッとするのは週末の数字だ。興収1億2300万円で1位。これは、首位の週末興収としてはコロナ禍前までの水準だと年間でも最低レベルの数字である。 そのことを踏まえずに、今週末の日全国のシネコンのスクリーンが新海誠監督の新作『すずめの戸締まり』にほぼ占拠されることを批判しても仕方がない。8月以降、新作では最終興収30億円の大台にギリギリ届きそうな『沈黙のパレード』をほとんど唯一の例外として、『ONE PIECE FILM RED』におんぶに抱っこ状態だった国内の映画興行。『すずめの戸締まり』は待ちに待った「大ヒットが約束された作品」なのだ。そこでもし観客を取りこぼすようなこ

    日本全国のシネコン、『すずめの戸締まり』にほぼ戸締まりされる
  • 『NOPE/ノープ』ジョーダン・ピールはポスト・スティーヴン・スピルバーグと呼べるか?

    いま映画における言論空間で求められているのは、いわゆる映画批評……「これまでの歴史と照らしわせて、その作品がどういう位置づけにあるのか」という映画史論や、「編集や撮影が、ストーリーに対してどのように機能しているのか」という技術論ではないように感じる。「冒頭のテロップに登場する聖書の一説は、こういう意味なのデス!」とか、「クライマックスのあのシーンは、超有名映画のオマージュなのデス!」というような、わかりやすい解説である。 ネタバレ解説記事の需要が高いのは、設定が難解すぎてキャパオーバーになったり、解釈が多義的すぎて不安になったり、散りばめられたイースターエッグ(小ネタ)が意味不明だったり、1回の鑑賞だけではコンテンツを咀嚼しきれなかった読者が、より深いレベルで物語を受容するために(もしくは自分自身の解釈との答え合わせをするために)、記事や動画を漁りまくるからだ。それは至極当然な行為だろう。

    『NOPE/ノープ』ジョーダン・ピールはポスト・スティーヴン・スピルバーグと呼べるか?
    sunagi
    sunagi 2022/09/10
    いま映画批評に求められているのは映画史論や技術論ではなく、わかりやすい解説。なるほどなあ。
  • より具体的な表現へと踏み込むようになった、ビデオゲームにおける「事前警告」の現在

    何気なく娯楽作品を楽しんでいると、作品中に出てきたシーンや描写に対して強い不快感を抱いたり、あるいは過去のトラウマなどを思い出してしまって、もうすっかり作品どころではなくなってしまう。そんな経験をしたことはないだろうか。そして、その時、もしかしたらこのように考えたのではないだろうか。「先に教えてくれれば、避けたのに」と。 カナダを拠点に構えるインディーゲームスタジオ・Kitfox Gamesがクラウドファンディングによる支援を受けて開発を続け、8月12日にリリースした『Boyfriend Dungeon』は”人間に変身することが出来る武器たち”とともにその使い手としてダンジョンを探索したり、作の舞台となる街「ヴェローナビーチ」で武器たちとデートをしながら、ひと夏の冒険とロマンスを楽しむ作品である。このように説明を書くと大変奇妙な作品のように思えるかもしれないが、実際にプレイしてみると、ダ

    より具体的な表現へと踏み込むようになった、ビデオゲームにおける「事前警告」の現在
    sunagi
    sunagi 2022/04/15
  • KMNZ、パフォーマンスで届けた3年半の軌跡と感謝 開催延期乗り越えた念願のリアルワンマンを観て

    LITAとLIZによるVTuberユニットの“KMNZ”が、昨年12月17日に池袋harevutaiで初のリアルワンマンライブ『REPEZEN KMNSTREET』を開催した。当初は2020年4月に開催予定だったが、新型コロナウイルスの影響による延期を経て、昨年夏にクラウドファンディングで総額1,894万円の支援金を集め、思いを新たに実現した。カバーや新曲、ソロ曲など全21曲を披露。2人の約3年半がギュッと凝縮されたと同時に、バーチャルを越えた2人の可能性がさらに広がったステージになった。 エハラミオリやNekoHackerなど豪華ゲストが集結 KMNZ(LITA、LIZ) ライブは2019年11月にリリースされた『KMNVERSE』の1曲目「OPENING」でスタート。2人のヒューマンビートボックスで始まり、シンプルなビートに乗せてライブの開幕を高らかに歌い上げた楽曲。〈ずっと待ってたん

    KMNZ、パフォーマンスで届けた3年半の軌跡と感謝 開催延期乗り越えた念願のリアルワンマンを観て
    sunagi
    sunagi 2022/01/13
  • かつてデュエリストだった君たちへ 『Inscryption』レビュー

    ※この記事はビデオゲーム『Inscryption』を最低限のネタバレで紹介することを目的としていますが、それでも一部ネタバレがあります。気になる方はすぐ買ってください。 ゲーム『Inscryption』は、傑作だ。 一言で言えばカードゲームと脱出アドベンチャーが組み合わさったような作は、今年発表されたうちの最良のビデオゲーム(Game of the Year)の候補とさえ言えるだろう。すでにPC最大のビデオゲーム市場「Steam」では、発売から1カ月と経たず18000件以上のレビューのうち96%が好評という絶賛ぶりだし、いまこの瞬間にもこのゲームがいかに美しく、よく磨かれていて、プレイヤーの心を揺さぶるか訴えるレビューが投稿されているはずだ。 しかし、『Inscryption』のユニークな魅力は、実際にプレイしてみないとわからない類のものだ。よって「どんな情報でもネタバレになるかもしれな

    かつてデュエリストだった君たちへ 『Inscryption』レビュー
  • 予想大外れ、興収100億に届きそうにない『シン・エヴァ』 反省しつつその理由を分析

    先週末の動員ランキングは、『シン・エヴァンゲリオン劇場版』が、土日2日間で動員32万9999人、興収5億2801万7500円をあげて、初登場2位の『モンスターハンター』にダブルスコア以上の差をつけて3週連続1位に。前週の週末との興収比では約78%と、新たな来場者プレゼントの効果もあって下げ止まりの傾向も見られ、3月28日までの21日間の累計では動員396万1480人、興収60億7821万1750円を記録している。 さて、『シン・エヴァ』については、第一報として公開日翌日に書いた3週前に「『シン・エヴァ』、緊急事態宣言下ながら興収100億円超え確実のロケットスタート」と冠した予想記事をアップしてしまった以上、そろそろ落とし前をつけなくてはいけない。「興収100億円超え」の可能性はまだわずかに残っているものの、「確実」はやはり言い過ぎだった。さらに、その文中ではこっそり(と言いつつ、しっかり各

    予想大外れ、興収100億に届きそうにない『シン・エヴァ』 反省しつつその理由を分析
    sunagi
    sunagi 2021/07/13
    7/13 100億円行きました
  • Nintendo 64とわたし、『マリオカート 64』と「4号線のレインボーロード」

    大阪の市内で育ったわたしは、盆や正月になると、大阪南部の泉州にある父の実家によく帰った。その時、必ず通るのが阪神高速4号湾岸線、地元でいう「4号線」だった。 4号線は大阪湾を沿うように府を縦断する高速道路で、大阪市から南港、堺市、大和川と渡り、関西国際空港まで敷かれている。私たち一家のように、特に泉州や和歌山から大阪市へ働きに出た者たちはみな、ここを通って故郷へ帰るため、地元では「高速」といえばこの4号線を指していた。 いまとなっては懐かしく感じるが、少なくとも当時のわたしにとって4号線のドライブは刻苦に他ならなかった。なぜなら、幼かったわたしの三半規管は、1kmも離れていないコンビニへドライブするにも耐えられないほど貧弱だったからだ。ゲームボーイなど取り出して遊ぼうものなら、その数分後に恐ろしい後悔におそわれた。 必然的に、助手席に座るわたしは空を眺めた。特に夜空が印象深い。4号線からの

    Nintendo 64とわたし、『マリオカート 64』と「4号線のレインボーロード」
    sunagi
    sunagi 2021/06/24
  • 【ネタバレ】『エヴァ』は本当に終わったのか 『シン・エヴァンゲリオン劇場版』徹底考察

    稿には、『シン・エヴァンゲリオン劇場版』の結末を含む内容への言及があります。 2007年からシリーズの公開が始まった、『ヱヴァンゲリヲン新劇場版』。その4作目にして、シリーズ最終作となったのが、タイトルを一新した『シン・エヴァンゲリオン劇場版』だ。TVアニメ版『新世紀エヴァンゲリオン』、旧劇場版を経て、再び出発したシリーズが14年の長期に渡って公開され、前作から8年と数カ月を経て最終作が公開されたというのは、異例づくめといえる出来事だ。このような新シリーズのスケジュールは、庵野秀明監督はじめ作り手側にとっても予想していなかったはずだが、それでも成立してしまうというのは、『エヴァ』全体の熱狂的な人気があってこそだ。製作が長引き延期を重ねながらも、シリーズの興行成績は落ちるどころか、右肩上がりになっていった。 さらに、公開前に発表された「さらば、全てのエヴァンゲリオン。」という、最終作と

    【ネタバレ】『エヴァ』は本当に終わったのか 『シン・エヴァンゲリオン劇場版』徹底考察
  • 『PUI PUI モルカー』ブレイク前夜、監督・見里朝希が語った“制作秘話” 「声優はモルモット以外の選択肢がなかった」

    1月10日ごろからTwitterでバズリ、一気に大ブレイクした『PUI PUI モルカー』。作は1月5日からテレビ東京系列「きんだーてれび」内で放送が開始された、ストップモーション(コマ撮り)アニメーションのショートシリーズである。 稿では昨年12月18日に開催された配信イベント「1月放送開始!注目のパペットアニメ『PUI PUI モルカー』と監督・見里朝希の世界」から一部を記す。ショート系の作品は長編映画や30分枠のテレビシリーズなどに比べると、事前の露出が限られてしまいがちなだけに、ブレイク前夜を窺える数少ない資料になった。 登壇したのはラッパーの宇多丸氏、監督の見里朝希氏。進行は宣伝プロデューサーの山和宏氏が務めた(宇多丸と見里が話すのは今回が初めてとのこと。ちなみに2016年の第10回TOHOシネマズ学生映画祭にて、宇多丸は「ライムスター宇多丸×学生」と題された学生実行委員と

    『PUI PUI モルカー』ブレイク前夜、監督・見里朝希が語った“制作秘話” 「声優はモルモット以外の選択肢がなかった」
    sunagi
    sunagi 2021/03/03
  • 【ネタバレあり】『The Last of Us Part 2』に向けられた批判は妥当か? “不快さと誠実さ”併せ持つ問題作について考える

    【ネタバレあり】『The Last of Us Part 2』に向けられた批判は妥当か? “不快さと誠実さ”併せ持つ問題作について考える 『The Last of Us Part 2』は極めて誠実なゲームである。 7年前、プレイヤーの感性にその結末の是非を委ねた前作『The Last of Us』の物語に対しても、あるいはポリティカル・コレクトネスを取り巻く議論がエンターテイメントを支配する現代に対しても、そして「ゲーム」というメディアに対しても、作を作り上げたNaughty Dogは、誠実に向き合っている。その結果、娯楽作品であるゲームがプレイヤーに牙を剥くことになったとしても、前作がまだ語っていないことを、明らかにする必要があったからだ。 ※記事は、『The Last of Us Part 2』の終盤を除く重要な要素、及び前作のエンディングについてのネタバレを多く含みます。作を既

    【ネタバレあり】『The Last of Us Part 2』に向けられた批判は妥当か? “不快さと誠実さ”併せ持つ問題作について考える
    sunagi
    sunagi 2020/07/23
  • LINEノベルはなぜ成功しなかったのか? 新たな小説投稿サイトが勝ちにくい理由

    2019年夏に鳴り物入りで始まった小説投稿・閲覧サービス「LINEノベル」が2020年8月31日をもってクローズすることが、7月8日に発表された。 「LINEノベル」参入以前から、日小説投稿サイトは「小説家になろう」「エブリスタ」「アルファポリス」「カクヨム」が大手として存在し、ほかにも無数のサイト・アプリが生まれては消えていっている。 しかし成功するのは難しい。ここではLINEノベル固有の問題も含めて、そのポイントを整理してみよう。 マッチングサービスは「皆が使ってるから使う」ネットワーク効果がエグい 既存の投稿サイト、なかでも最大手である「なろう」に対するユーザーの不満は山積している。典型的なものは「いくら人気になってもサイト自体では稼げない(書籍化されないと作家にお金が入らない」「人気ジャンルが偏りすぎている」などだ。 それゆえ、なろうの欠点を補うような「機能」を考案して参入する

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    sunagi
    sunagi 2020/07/12
  • 『キャッツ』は単なる失敗作でない!? カルト化する可能性を秘めた“異形の映画”

    『キャッツ』(2019年)は、いずれカルト化すると思う。面白いかどうかはさておき、「変な映画を観た」という感触は確実に残るからだ。数年後まで尾を引くような個性が宿っている。ともかく異形の映画であることは間違いない。 作がどういうストーリーなのかを説明するのは難しい。これは舞台版の頃から物語に重きを置いていないからだと私は考える。もちろん大筋は存在する。個性豊かなたちが転生するチャンスを狙って、それぞれ自己紹介代わりに歌とダンスを披露し、最後は選ばれし一匹が生まれ変わるために空へと昇っていく、というものだ。しかし、ではそのチャンスを巡って濃密な駆け引き/政治劇/ドラマがあるのかと言うと、そうでもない。あくまで次々と繰り出される歌とダンス、際立ったキャラクター、そしてヘンテコでポップなビジュアルが作り出す世界観が魅力だろう。観客は役者たちの素晴らしいパフォーマンスによるマジックにかかり、魅

    『キャッツ』は単なる失敗作でない!? カルト化する可能性を秘めた“異形の映画”
    sunagi
    sunagi 2020/02/02
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