【ケンブリッジ(米マサチューセッツ州)=三井誠】世界中の真面目でユーモアあふれる研究を表彰する「イグ・ノーベル賞」の授賞式が13日、米ハーバード大で行われ、昭和伊南総合病院(長野県駒ヶ根市)の堀内朗(あきら)・内科診療部長(57)が医学教育賞を受賞した。日本の研究者の受賞は2007年から12年連続になる。 授賞対象は、堀内さんが自分自身に大腸内視鏡を挿入し、検査医と患者の一人二役をこなした研究。座った姿勢で内視鏡を自分の肛門に挿入する姿は一見、笑いを誘うが、患者の気持ちを理解しようという真面目な実験だ。 堀内さんは検査医と患者が同じであっても、検査するたびに患者としての不快感が異なることを発見。「単純に見える内視鏡検査の奥深さを知った」と話す。