作者の許可を得ないまま小説を盗用した脚本を使い、大会で演劇を上演し続けたなどとして、広島市教委は9日、市立高の演劇部顧問の男性教諭(51)と校長(59)を戒告処分にした。 市教委によると、教諭は2012年に、脚本の中に小説のセリフやエピソードを入れた作品の使用許可を作者に求めた。作者は拒否したが、10月の大会でオリジナル作品としてそのまま使った。昨年3月に校内で上演したことが作者に発覚し、抗議を受けた。 教諭は「生徒がやることで、作者にいつかは許可してもらえるのではないかと思っていた」と話しているという。校長も作者と出版社に説明と謝罪をせず、長期間放置した。 このほか、昨年5月、乗用車を運転中に交通事故を起こし、女性に全治約3か月の重傷を負わせた市教委事務局の男性職員(61)も停職10日の懲戒処分とした。