物事には良い面と悪い面がある。このうち物事の良い面ばかりを見ようとすると、悪い面の抑圧につながる。「有害なポジティブさ(Toxic Positivity)」とは楽観主義の極端な形態を指す。ネガティブな感情や反応、経験を否定したり、無効にしたりして、偽りの安心に置き換えてしまうことを意味している。健全で強いチームを築くうえでは、自分たちのネガティブな感情と正面から向き合い、それを克服するのが効果的だ。つまり、職場における「有害なポジティブさ」と闘うためには、あらゆる感情を受け入れたうえで、他者が直面する課題について解決する前に共感し、感じたことを率直にフィードバックすることが大切である。 「有害なポジティブさ」とはあなたは「有害なポジティブさ(Toxic Positivity)」という言葉を聞いて、どう感じるだろうか。なかには「ポジティブなことは良いことで『有害』ではありえないのではないか?