野田内閣は「女性宮家」創設の検討に入ったが、野田佳彦首相(54)は頼りない。神話からの系譜が続く皇統は、初代の神武天皇から第125代の天皇陛下(今(きん)上(じょう)天皇)まで、男性皇族の血脈(=父方の系統に天皇をもつ男系)で皇位が伝わってきた点に特徴がある。この伝統は「万世一系」と呼ばれ、日本の国柄の美質として尊ばれてきた。皇統の生命線、大原則といえる男系の継承が「女性宮家」によって否定される恐れがあるのだ。 謙虚に歴史を学べ 「女性宮家」の創設で女系のお子が皇位継承権を持つことになれば、「女系天皇」を容認することになる。文化的背景の異なる外国の王室はいざ知らず、日本では女系の継承で現皇統は失われる。「女系天皇」の父の系統の新王朝になってしまう。 国民統合の象徴のはずの皇位の正統性をめぐって国内に対立が生まれ、皇室を中心とする日本の結束を嫌う内外の一部勢力は喜ぶことになるだろう。 秋篠宮