i カナダの移民政策 及びその主要都市への影響 ii カナダ政府統計局が 2008 年(平成 20 年)4月に発表した資料によると、2006 年度(平成 18 年度) のカナダの総人口に占めるビジブル・マイノリティー(見て分かる少数民族)の割合が 16%に達し、 初めて 500 万人を突破したことが分かった。ビジブル・マイノリティーの約4分の1は、インド、パキ スタン、スリランカなどの南アジア出身者で、約4分の1が中国系となっている。そのほか黒人、フィ リピン系、南米系、アラブ系、東南アジア系、西アジア系、韓国系、日系などが大きな割合を占めてい る。 このようにカナダは、1869 年に最初の移民法が可決されて以来、長年にわたり世界中から移民を受 け入れてきており、カナダ連邦政府は移民政策の修正と改革を繰り返しながら、世界恐慌、第一次及び 第二次世界大戦、人口並びに経済の急成長などに対処して