日本原子力研究開発機構「大洗研究開発センター」(茨城県大洗町)の被ばく事故で、放射線医学総合研究所(放医研、千葉市)は十二日に記者会見を開き、放医研の施設に入院する作業員五人のうち一部の人の肺で、放射性物質のアメリシウムが計測されたと明らかにした。人数や誰から計測されたかは公表しなかった。プルトニウムはいずれも計測されなかったという。 肺の放射性物質測定は、放医研が五人を受け入れた七日以降、それぞれ三~四回実施。アメリシウムが計測された人も、レベルは下がってきている。アメリシウムはプルトニウムが変化してできることから、この作業員はプルトニウムも体内に取り込んだ可能性が高いとした。