東南アジア、インドネシアのカリマンタン島で、絶滅したと考えられていた動物「スマトラサイ」がおよそ20年ぶりに撮影されました。 調査に当たったWWF=世界自然保護基金は、「インドネシア政府などと協力し、密猟者対策や環境保護を徹底したい」と話しています。 スマトラサイは東南アジアのスマトラ島とカリマンタン島に分布していますが、角を漢方薬の原料にするために乱獲されたり、熱帯雨林の開発で生息地域が破壊されたりして、野生の個体数が激減しています。 このうちカリマンタン島の大部分にあたるインドネシア領の地域では1990年代に絶滅したと考えられていました。 しかし、WWF=世界自然保護基金と地元の調査チームが16か所にビデオカメラを設置して生きているスマトラサイの撮影を試みたところ、ことしの6月と8月に合わせて3回撮影に成功したということです。 映像には、サイが餌を探して森の中を歩いたり体温を下げるため