「怪物と最も拳を交えた男」の目に、東京ドームのリングに立つ“怪物”はどう映ったのか。5月6日、井上尚弥がルイス・ネリから6回TKO勝利を収めた。井上のプロテストの相手役など長らくスパーリングで拳を交えてきたのが、元日本2階級制覇王者の黒田雅之だ。ネリに奪われたまさかのダウン、その後に井上が仕掛けた“ワナ”など、試合前半のキーポイントを解説してもらった。《NumberWebインタビュー全2回/後編に続く》 【衝撃写真】「ネリの顔が大変なことに…」井上尚弥のエグい右でネリの顔面がゆがんだ決定的瞬間。まさかのダウンにも冷静な井上&「ネリがグシャリと崩れ落ちた」衝撃KOの連続写真も一気に見る(全50枚) ――試合を見た率直な感想は。 「やっぱり1ラウンドはびっくりしました。まずはそこですよね。尚弥選手がダウンした後は、概ね予想通りの展開です。ただ、相手が前に出てきたところを、(攻撃やガードの)合間