家畜ヤギは肥沃な三日月地帯から拡散した、DNA解析で解明 名古屋大学など家畜ヤギは肥沃な三日月地帯から拡散した、DNA解析で解明 名古屋大学など 大学ジャーナルオンライン編集部 名古屋大学は、7500～8000年前の家畜ヤギのDNAを抽出・増幅してその系統の解析に成功したと発表した。本研究成果は、名古屋大学博物館・大学院環境学研究科の門脇誠二講師と同研究科の大西敬子大学院生（当時）、東京大学の西秋良宏教授と新井才二大学院生およびアゼルバイジャン共和国科学アカデミーのFarhad Guliyev博士との共同研究によるもの。 本研究では、肥沃な三日月地帯の北方に位置するコーカサス地方において、古代農村の遺跡（7500～8000年前）を発掘調査し、当時の家畜ヤギの骨を採取。この骨からミトコンドリアDNAを抽出・増幅し、現生ヤギの参照DNAを用いて系統解析を行った。その結果、コーカサス地方の古代家畜ヤギは、在地の野生ヤギの系統と大きく異なり、肥沃な三日月地帯内の北東部
