「触ってもいいの?」ーー最初は遠慮がちに犬を触る子どもたち。「わあ、あったか~い」とうれしそうな声が挙がる。犬は、ゆったり横たわって、女の子にお腹をなでられながら、鼻先に出された男の子の手をぺろりと舐めた。犬の名前は、「もか」こと吉増もか吉。和歌山市保健所が市内の小学校で行っている動物愛護教室「わうくらす(Wakayama Animal Welfare Class)」常連のボランティア犬だ。 子供達に囲まれている「もか」犬とのふれあいで命を考える授業「わうくらす」では、実際に犬と触れあいながら、犬との接し方や生き物を飼う責任を学んだり、命について考える連続授業を行う。同保健所が2007年度から始めた。当初は4校で25回実施された授業は評判がよく、順調に実施校が増えて、今年度は15校64回行われる予定。保健所職員が先生となり、市内のボランティアが愛犬を連れて参加する。すべて、日本動物病院福祉