高校も大学も危機感を持っている 「1月の風物詩と言えば?」と尋ねれば、様々な答が返ってくるだろう。その中には「センター試験」も登場するのではないだろうか。言わずと知れた大学入試の共通試験で、次年度の大学入学を目指す50万人余りの若者が一斉に臨む。 毎年、1月半ばの週末2日間に実施されている。規模的にも方法としても世界的に珍しい訳ではないのだが、多くの人がわが国独特と感じている制度である。 「大学入試センター試験」が正式名称である。1990(平成2)年1月に第1回が実施され、来年、2020年1月に行われる試験が最後となる。まさに、平成とともに生まれ、平成とともに幕を下ろす、時代の象徴ということだろうか。 ただし、1月の風物詩という意味では、1979(昭和54)年に前身の共通1次が始まって以来、同じ時期に同じ方法で実施されてきた。2021年1月からセンター試験に代わって行われる予定の「大学入学