アメリカのローリングストーン誌で2014年に180人の著名人の投票により選出された「偉大なシンガー100人」で、サム・クックはジョン・レノンやボブ・ディランよりも上の4位にランクされている。 だが日本では長い間、その音楽も、人となりも、紹介されることが少なかった。例えば1963年に出たレコードが当時の人気少女歌手、リトル・ペギー・マーチのB面だったことからもその扱いの軽さがわかる。 1963年の4月に全米シングルチャートの第1位に輝いた史上最年少の少女、リトル・ペギー・マーチの「アイ・ウィル・フォロー・ヒム」がシングル盤のA面で、サムの「こんどの土曜日に恋人を」はB面のカップリング曲という扱いだったのだ。 次に出た「愛のゆく道(LOVE WILL FIND A WAY)」もまた、テレビ番組「ペリー・コモ・ショウ」で有名なポピュラー歌手、ペリー・コモのシングル盤のB面だった。 どちらも白人の