米国で保守系草の根運動「ティーパーティー(茶会運動)」が存在感を増している。来年の大統領選挙に大きな影響を及ぼしそうだ。だが、その実態はあまり知られていない。普段の活動では地方を重視しているため、ワシントンからでは、その姿が見えにくいからだ。「小さな政府」を求めて、既存の政治の枠組みを揺さぶる「保守革命」の素顔に迫る。【米ペンシルベニア州で古本陽荘】 ◇ロビイストになった母2人 地域に根付いた活動 米東部ペンシルベニア州のワシントン・クロッシング歴史公園。1776年、独立戦争時にジョージ・ワシントン将軍率いる米軍がいてつくデラウェア川を渡り、英軍のドイツ人雇い兵部隊を襲撃するために集まった場所だ。 茶会団体「キッチンテーブル愛国者」の代表、アナスタシア・パーベルスキさん(左)とアナ・プイグさん=ペンシルベニア州ハリスバーグの州議会で7月19日 政治に関わりのなかった3児の母、アナスタシア・