現役の医師が読者からの様々な質問に答えてくださる『e-doctor ドクタースマートの医学なんでも相談室』。今回寄せられたのは、「同居する年老いた母が万が一自宅で亡くなって見つかった場合、どうしたら」という質問です。ドクタースマート曰く「亡くなっていることが明らかな場合、救急車を呼んではいけない」とのことなのですが…、なぜなのでしょうか。 自宅で老いた親を看取るにはどうしたらいいのでしょう Question お聞きしたいことは病気の事ではないのですが、私にとって大切なことですので宜しくお願いいたします。 私の母は90歳になります(3人家族、母、私は実娘で同居63歳、私の夫)。母は現在認知症ですが、週に3回ほどデイサービスに通っております。最近は年齢それなりに弱ってきておりますので、もしもの事態も遠くないことと思い、知っておきたいことがあります。 病院で看取ることになれば何の問題もありません
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先週火曜の夜、息子が交通事故に遭いました。夜道を自転車で走っていて、後ろからミニバンに追突され、腰と腕を強打して三日ほど一人で立ち上がれず、ようやく昨日あたりからよろよろと歩けるようになりました。幸い頭は大丈夫でした。 さて、一つだけ子どもを持つ親に伝えたいことがあります。絶対に忘れないで下さい。 交通事故でも健康保険は使えます。 病院にはびこる都市伝説 「交通事故は健康保険が使えない」は本当か(ダイヤモンドオンライン) 事故直後、救急車により埼玉県の町村部にある24時間対応の病院に運ばれました。救急隊から妻に電話連絡があり、妻から私にメールが届きました。息子は事故当時の記憶をなくしていて、この時点で「どこで、どんなクルマと、どのように事故にあったか」が全くわからない状態でした。 とりあえず、応急診療をしてもらったところ、骨に異常はなく、全身、特に腰が強い打撲であることが分かりました。数時
すでに、コメをめぐる歴史学や民俗学の研究が示すように、この日本列島にはコメを常食としない集団がずっと存在していたし、また日本人が広くコメを食するようになったのは戦時中以降のことであったといわれる。おそらく日本人全体が白米を腹いっぱい食べれるようになったのは、戦後の高度経済成長期以降、たかだかここ半世紀足らずのことでしかない。この意味では、米飯民族というよりも、農学者・渡部忠世の指摘するとおり「米飯悲願民族」だったのである。 (『食の共同体―動員から連帯へ』p16) 米飯悲願民族だったことはいい。でもそれが、どうして今受け継がれているんだろう。食育の気持ち悪さについてで見たように、食育では決まって米飯賛美で、伝統食賛美だ。世代の上の人たちが、戦争の影響もあって米を満足に食べられなくて、「米飯悲願民族」の末裔として育ったとしても、それほど不思議ではない。問題はそれがどうして、今「食育」運動の中
2001年9月11日のアメリカ同時多発テロ事件の直後、炭疽菌を各地に郵送するテロが発生し、全米を恐怖のどん底に叩き落しましたが、今度は水痘、いわゆる水ぼうそうのウイルスを付着させたキャンディの通信販売が横行、行政から強く警告が発せらるという事態になりました。。 アメリカでは70年代後半ごろから、予防接種の副作用を恐れて子どもにワクチンを打たない親が増えてきました。そうした一部の親たちを中心に「わざと病気をうつしあって免疫をつければいい」という迷信じみた考えが広まり、水ぼうそうにかかった子どもからウイルスを分けてもらうという「Chickenpox Party(水ぼうそうパーティー)」が口コミで開かれているという現状があります。 水ぼうそうならまだ毒性も低いのですが、2009年の新型インフルエンザ大流行の際には「インフルエンザパーティが予防に有効らしい」という噂が流れ、メディアを賑わしたのは記
福島第1原発作業員が白血病によって死亡したというニュースがありました。まず、亡くなった作業員の方に哀悼の意を表します。 ■急性白血病:福島第1原発作業員が死亡 東電が発表 - 毎日jp(毎日新聞) 東京電力は30日、福島第1原発で作業に携わっていた40代の男性作業員が急性白血病で死亡したと発表した。外部被ばく量が0.5ミリシーベルト、内部被ばく量は0ミリシーベルトで、松本純一原子力・立地本部長代理は「医師の診断で、福島での作業との因果関係はない」と説明した。 東電によると、男性は関連会社の作業員で8月上旬に約1週間、休憩所でドアの開閉や放射線管理に携わった。体調を崩して医師の診察を受け急性白血病と診断され、入院先で亡くなったという。東電は16日に元請け企業から報告を受けた。事前の健康診断で白血球数の異常はなく、今回以外の原発での作業歴は不明という。 作業と急性白血病での死亡の間の期間が短い
昨日、発表された木下黄太グループによる、土壌調査について。 素朴な疑問をいくつか。このエントリは、疑問が解消されれば消すかもしれないし、有益だと思えば手を入れて残すかもしれない。 いずれにしても、ぼくが確定的て意見を述べるというよりも、足りない部分もありつつ、疑問に思っていることをリストアップする形式をとる(Twitterでツイートしていても、面倒なので)。その中で、明らかに良いと思ったものについては良いと言い、明らかにダメと思ったらダメというかもしれない。 さて、木下グループ(放射線防護プロジェクトという冠と、木下氏の関係がよく分からないのだが、ブログ、Twitter、Facebookなどを通じて、木下氏の求心力のもとに、自発的に組織された印象を抱いており、ざっくりと木下グループと呼ばせていただく)の調査をぼくは基本的に、市民による調査、それもかなり統一した方法で行った調査として、良い
癌大国であることはむしろ誇りである 日本人の死因の1位は悪性新生物(癌)である。1980年ごろから、脳血管疾患を抜いた。WHO Mortality Database*1で調べてみると、2006年で日本の総死亡数は108万4450人、うち悪性新生物が原因なのが32万9314人で、総死亡の30.4%を占める。ちなみに、イギリス 27.0%、アメリカ合衆国 22.8%、イタリア 27.0%、ドイツ 25.7%、フランス 28.2%であった。ダントツとはいえないまでも、日本は確かに癌による死亡率は高い。ではその原因は?「化学物質」「食物添加物」による汚染や、「放射線」「石油から作った薬」などの不適切な医療が原因だという主張もあるが、間違いである。以下は、食生活の変化が原因だという主張。 ■どうして日本は癌大国になってしまったのか?(食と健康)*2 今日本で、ようやく食育に取り組み始めてきましたが、
2011年3月1日 近年の健康食ブームと相まって、その人気を高めている有機野菜。有機野菜とは、化学肥料などに汚染されていない土のもと育てられた野菜のことで、農薬を使った野菜より栄養豊富で、おいしいとされてきた。しかし、そんな考えを真っ向から否定する研究内容が発表され、世界の農家、そして消費者に衝撃を与えている。その研究...近年の健康食ブームと相まって、その人気を高めている有機野菜。有機野菜とは、化学肥料などに汚染されていない土のもと育てられた野菜のことで、農薬を使った野菜より栄養豊富で、おいしいとされてきた。しかし、そんな考えを真っ向から否定する研究内容が発表され、世界の農家、そして消費者に衝撃を与えている。 その研究を行ったのは、イギリスの「Which?」という消費者情報サイト。彼らの研究によると、有機野菜より農薬野菜の方が栄養があり、おいしいというのだ。この結論に至るにあたり、「Wh
イラスト・福井典子 認知症と生きるには家族の認知症、拒否が招く心身症 心と体の悲鳴に気づく(2019/8/16) 大切な人が「認知症かも」という事態になったときに、介護する家族の心の在り方が重要になります。子どもとして親の受診を考える場合、夫婦として…[続きを読む] 新出生前診断、認定外施設で広がる 不確実なまま中絶も[ニュース・フォーカス](2019/8/16) 叱らないと決めてもつい愚痴が…夜尿症、薬出てほっと[患者を生きる](2019/8/16) 「治せる認知症」の手術 負担少ない手法、じわり広がる[ニュース・フォーカス](2019/8/14) 耳鳴り、見えないつらさ 「生きる限り付き合う」と覚悟[患者を生きる](2019/8/14) 認知症をどうチェック 介護のポイントなど支援ガイドに[ニュース・フォーカス](2019/8/16) 「幸せと障害の有無は関係ない」神奈
ホメオパシー療法、信じる前に疑いを [10/08/03] 東京本社科学医療グループ 長野 剛 「私はホメオパシーを使っています。実際に良さも悪さも実感しています」 そんなお便りを頂きました。7月31日付の朝日新聞土曜別刷り「be」に書いた「問われる真偽 ホメオパシー療法」に対してです。 ホメオパシーとは、欧州生まれの代替医療で、最近、国内でも流行りつつあります。記事は「効かない」ことを示す報告や、効くと信じて使った結果、重大な健康被害を受けた例があるとみられることを報じたものです。 ですが、お便りをくださった方のように「実際に使った。効いた」という意見は、インターネットでもよく見ます。 あえて言います。あなたが自身の経験で「効いた」というのは、客観的な根拠には全くなりません。実は、放っておいても治ったかもしれない。ホメオパシー以外で受けている通常治療のおかげかもしれません。 実際に「効
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