まだ食べられるのに捨てられてしまう食品ロス。日本では646万トン(環境省・農林水産省 平成27年度推計値)発生しており、東京都民が一年間に食べる量(重量)に匹敵すると言われている。 そのうち、45%に当たる289万トンが、家庭から発生している。「企業が悪い」と思っている人が多いが、案外、家庭からも出ているということだ。そのうち、最も多く捨てられているのが野菜類。農林水産省の統計調査(平成26年度)によれば、世帯人数にかかわらず、どの世帯でも野菜類の廃棄が50%前後と多く、全世帯の平均は47.7%と最も高くなっている。次いで果実類が17.8%なので、野菜と果物だけで、廃棄しているうちの65.5%と、半分以上を占めることになる。 世帯員構成別、主な食品別の食品ロス量割合(世帯食一人1日当たり)(平成26年度 農林水産省 食品ロス統計調査、世帯調査より)野菜と果物の、家庭でのロスを減らすことがで