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ブックマーク / www2.tba.t-com.ne.jp (9)

  • 雑記 - 人類学:とあるヒト化石の祖先にネアンデルタール人の血(2015.09.05)

    続報:最古のゴリラは驚きの古さ(2016.02.18) 類人猿の化石記録は,分子時計などを用いて人類の分岐年代推定などにも利用されます。 そのため化石そのものの重要性もさることながら,出土した地層の解釈も実は極めて重要になります。 Katoh et al. (2016) はゴリラの系統で「最古の」化石(最古のゴリラは驚きの古さ) が発掘された地層の層序を見直し,1000 万年以上前とされた年代をおよそ 800 万年前に修正しました。 問題の化石 Chororapithecus abyssinicus は属名の由来となった Chorora 層から発掘されました。 Chorora 層はエチオピアのアファール地溝帯南部とエチオピア地溝帯北部を繋ぐ位置にある地層で, 湖や河川における堆積によって中新世後期に形成されたと考えられています。 これまでの層序学的研究では,化石が見つかった地層よりも上部に

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    zeroset 2015/09/28
    欧州最古級の現生人類の骨化石から抽出したDNAを調べたところ、ネアンデルタール人との混血後わずか4~6世代後の子孫と判明
  • 雑記 - 医学:古細菌が認知症を引き起こす?(2015.11.04)

    古細菌が認知症を引き起こす?(2015.11.04) 人間に害を及ぼす病原体は,ウイルスや真正細菌,真菌類,原生生物(原虫類) など様々な系統から知られているにもかかわらず,病原性の古細菌は未だに確たるものが知られていません (ただし 歯周病と古細菌 など疑惑はある)。 しかし Sakiyama et al. (2015) は未知の脳脊髄炎の原因が古細菌の感染である可能性を指摘し, 併せて治療法を提示しています。 著者らは 2005 年から 2012 年にかけて,進行性の認知症の患者 4 名を処置しました。 患者はいずれも九州の一角(半径 20 km 以内の,いずれも港町)で生活しているか,そこに帰省先があり, 進行性の認知症や舌の不随意運動など共通の症状を呈していました。MRI では側頭葉を中心とした病変が見られ, 脳脊髄液の白血球数やタンパク質にも上昇が認められたため,感染症や自己免疫

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    zeroset 2008/05/12
    極小生物「ナノバクテリア」の正体は、炭酸カルシウムの沈殿だった
  • 雑記-分子細胞学:ミトコンドリアを縛る糸を紡ぐのは?(2017.12.21)

    ミトコンドリアを縛る糸を紡ぐのは?(2017.12.21) ミトコンドリアは分裂によって増殖し,分裂時には分裂面を括る分裂リングが形成されますが, その正体は長らく明らかにされていませんでした。 Yoshida et al. (2017) はミトコンドリアの分裂時に発現する糖転移酵素に着目し, これが分裂リングを構成する多糖繊維を合成していることを明らかにしました。 ミトコンドリアの分裂装置は,ミトコンドリア内膜の内側にある FtsZ リング,外膜の外側にある MD(ミトコンドリア分裂)リング (最も顕著なリング構造),そしてその外側にあるダイナミンリングから構成されています。 FtsZ リングとダイナミンリングはそれぞれ FtsZ1 タンパク質と Dnm1 タンパク質を主成分としていますが, MD リングの主成分は特定されていませんでした。 そこで著者らは,ミトコンドリア分裂の同調や原形

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    zeroset 2007/05/22
    ATP 合成酵素に近いタンパク質が遺伝子重複を繰り返してモーター部分などが出現し、基部体、フック、鞭毛繊維が順に進化してきたと推定
  • 雑記-発生学:クマムシを生んだ体節ダルマ落とし(2016.02.10)

    クマムシを生んだ体節ダルマ落とし(2016.02.10) 緩歩動物門(クマムシとも呼ばれる)は, 有爪動物門と共に節足動物門に近縁な動物として知られています(3 者は合わせて汎節足動物上門を構成)。 しかしクマムシの体の作りは有爪動物や節足動物に比べて単純で,その進化的由来はよくわかっていませんでした。 Smith et al. (2016) はクマムシの Hox 遺伝子群を調べることで, 他の汎節足動物とクマムシの体節構造の対比に成功しました。 汎節足動物の体は体節の繰り返しでできています。 例えば節足動物は各体節に備わる付属肢を多様化させることで,より複雑な体制を実現しています。 一方でクマムシの体は頭部と 4 体節の胴体(それぞれ 1 対の脚を持つ)からなっています。 汎節足動物の祖先型を理解するためには各動物門の体節の相同関係を理解する必要がありますが, クマムシの体節の分子進化学

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    zeroset 2006/12/18
    クラゲの一種に、左右相称の構造をつくるための遺伝子が発見されたいう話。「刺胞動物と左右相称動物の共通祖先において,遺伝子レベルでは左右相称性が獲得されていた」
  • 雑記 - 藻類学:ピコビリ藻類かピコ動物か: ゲノム時代の新門発見

    繊毛虫の中の新属共生藻。と,その学名(2018.01.18) 繊毛虫の中には細胞内に藻類を共生させるものが色々と知られています。 共生藻も色々な種類がいるようですが,形態が単純で区別が難しいためか記載が遅れがちでした。 Hoshina et al. (2018) は繊毛虫の複数種に共通する未記載の共生藻類を, 新属新種 Brandtia ciliaticola として正式に命名しました。しかしこの属名は非合法名だったため, Hoshina & Nakada (2018) で新名が提唱されました。(2 目の論文には筆者も共同執筆者として参加しています) 藻類と繊毛虫の共生は,複数の組合せで一時的な共生から世代を超えた共生まで様々な関係性が知られています。 Hoshina & Kusuoka (2016) は琵琶湖産の複数種の繊毛虫に共通して共生するクロレラ科の藻類 "Chlorb" を報告

    雑記 - 藻類学:ピコビリ藻類かピコ動物か: ゲノム時代の新門発見
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    zeroset 2006/12/07
    片方の娘細胞にしか受け継がれない、オルガネラ寸前な共生藻を持つ原生生物
  • 雑記 − 進化・分類学:直泳動物はやはり冠輪動物なのか(2011.02.22)

    いかにして新型コロナは生まれたのか?(2020.07.06) 2019 年末から世界的流行を起こしている COVID-19 の病原体,SARS-CoV-2 については, 未だに自然界における宿主が判明していません。 しかしその由来や成り立ちを理解することは COVID-19 や今後の新規感染症の防除に不可欠と考えられます。 Li et al. (2020) は SARS-CoV-2 のゲノム構造を領域ごとに比較し, ヒトへの感染に関わる遺伝子の一部が他のコロナウイルスに由来することを示しました。 重症急性呼吸器症候群(SARS)と中東呼吸器症候群(MERS)は, それぞれジャコウネコとヒトコブラクダを宿主とするコロナウイルスが原因とされていますが, SARS-CoV-2 については自然界の宿主が特定されていません。 近縁なウイルスはコウモリやマレーセンザンコウから知られており, 2013

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    zeroset 2006/11/06
    ゲノム系統解析により新口動物の系統関係に新説。脊索動物門は単系統だが脊椎動物に近いのは頭索動物(ナメクジウオ)ではなく尾索動物(ホヤ)。珍渦虫は棘皮動物門と半索動物門の姉妹群に位置する新しい門
  • 雑記 - その他:波が砕けてリン酸化(2017.11.27)

    日経サイエンス 2022年10月号掲載の生物学関係記事(2022.09.15) 2022年10月号の 日経サイエンス に掲載された生物学に関係する記事の中で, 特に印象に残ったものをいくつか紹介します。 10月号は特集「深海新発見」の記事が中心で,紹介するのはいずれもこの特集の記事になります。 1 目は「宇宙から見えた発光する海」(ナイハウス, 2022)で,海が広範囲で白く発光する現象について紹介しています。 この現象は半ば伝説上のもので,偶発的な遭遇頼みだった研究ですが,衛星画像を画像を用いた研究が導入され, その発生機構などへの理解が深まる様子が書かれています。海洋に残された研究途上の不思議な現象の一つとして, 興味深い記事でした。 2 目は「生物から新薬候補続々」(ストーン, 2022)で,海洋生物から新薬候補を探す研究が紹介されています。 生物から新薬候補を探すのは従来から行

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    zeroset 2006/10/14
    最近確認された、最小のゲノムを持つ昆虫共生細菌Carsonellaについて。「少ない遺伝子の半分以上は,翻訳もしくはアミノ酸の代謝に関わる遺伝子」「細胞膜の生合成や塩基, 脂質の代謝に関わる遺伝子は失われていた」
  • 雑記 - 古生物学: 暗い太陽と原始地球のお天気(2010.05.13)

    うんちの化石の DNA(2018.02.26) 絶滅した動物の生態系における役割を想像することは重要であり,困難な試みでもあります。 Boast et al. (2018) は絶滅したモアの仲間と絶滅危惧種のフクロウオウムの糞石(糞化石)に残された DNA から彼らの餌や寄生虫を調べ,ニュージーランドにおける生態的な役割について考察しています。 ニュージーランド列島は長期間(約 5,500 万年間)他の大陸から隔離され,独自の生態系が進化したことで知られています。 しかし人類の移住やそれに伴う野生動物の移入によって,飛べない巨大鳥類であるモアの仲間 9 種(最大で高さ 3.6 m に達する) は絶滅,オウムの仲間でやはり飛べないフクロウオウム(別名カカポ)も絶滅の危機に瀕しています。 彼らの絶滅や激減が生態系に及ぼす影響を調べるには,生態学的な手がかりを多く含む糞石が注目されますが, 従来

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    zeroset 2006/10/03
    「カンブリアの怪物」が、また一つ正体判明。歯舌が確認されたことから、軟体動物の一種らしいとのこと
  • 生物分類表

    参考文献 Adrianov, A. V. Current problems in marine biodiversity studies. Russ. J. Mar. Biol. 30, S1-S16 (2004). Boone, D. R., Castenholz, R. W. & Garrity, G. M. (eds.) Bergey's Manual of Systematic Bacteriology, 2nd Edn, Vol. 1. (Springer-Verlag, New York, 2001). Brochier-Armanet, C., Boussau, B., Gribaldo, S. & Forterre, P. Mesophilic crenarchaeota: Proposal for a third archaeal phylum, the Thaumarc

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    zeroset 2005/09/30
    詳細な生物分類表
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