ソフトバンクグループの孫正義社長は29日に開かれたイベントで、400億ドル(約4兆2000億円)規模に及ぶ英アームの米エヌビディアに対する売却について、「売ったような買ったような不思議な関係だ」と述べた。今後はソフトバンクGがエヌビディアの筆頭株主になり、協業していくとの認識も示した。 エヌビディアのジェンスン・フアン最高経営責任者(CEO)とオンラインで対談した孫社長は、4年前にフアン氏をカリフォルニアの自宅に招き、庭で3-4時間ワインと食事を共にしたエピソードを披露。当時語り合った「夢がかなった」とも話した。 一方、フアンCEOはアームの魅力について、顧客と協力して一つの製品をつくるエコシステムが最も価値ある部分だと指摘。買収の狙いは「アームのエコシステムにエヌビディアを参加させること」にあると説明した。 ソフトバンクGは9月、ビジョン・ファンドとともに保有する半導体設計子会社のアーム