児童虐待の増加が社会問題となっている。 厚生労働省の発表によると、全国の児童相談所が対応した児童虐待の相談件数は、統計を取り始めた1990年度から増え続けていて、2018年度も過去最多の15万9850件(速報値)にのぼった。 厚生労働省「児童相談所での児童虐待相談対応件数<速報値>」より この記事の画像(7枚) この問題の解決に関し、近い将来、人工知能が役立つかもしれない。データ解析企業の「FRONTEO」が6月12日、“児童虐待の兆候を検知するソリューション”の提供を始めると発表したのだ。 人工知能が「早期に対応するべき相談記録」を抽出 ソリューションの気になる仕組みはこうだ。自治体や児童相談所に寄せられるメールや電話の相談から、まずは実際に児童虐待と判断されたものや重篤化したケースの相談内容を、FRONTEOが開発した人工知能「KIBIT」(キビット)に学習させる。 KIBITは言語処