(記者リポート) 「去年4月に施行された条例には『附則』として『施行後2年を目途として、施行状況等を勘案し、検討が加えられる』とあります。今回の陳情は議会が条例の見直しに動き出す呼び水になることを狙ったものです」 陳情を行ったのはITエンジニア・野中康生さん(28)ら高松市の男性2人です。 香川県のネット・ゲーム依存症対策条例は県議会が議員提案して成立させたもので、「子どものゲームの利用時間を1日60分まで」とする家庭でのルールづくりの目安が盛り込まれています。 香川県弁護士会は2020年5月、この項目が憲法が保障する「自己決定権」を侵害するおそれがあるとして、条例の廃止を求める会長声明を出しました。 陳情した野中さんらは法律の専門家集団の声明を重く受け止め、施行2年を機に再検討すべきと主張。さらに、条例の名前にもなっている「ネット・ゲーム依存症」という用語の問題点を指摘します。 WHO・