「痩せて可愛くありたい」「女性らしい体つきになりたくない」「アスリートとして理想的な身体が欲しい」「男たるもの身体への悩みなどは持ってはいけない」「親の食事に対する口出しが煩わしい」…… 食事にまつわる十人十色な困りごとを紐解いたときに、その背後にある気持ちもきっと人それぞれです。 「こうあるべき」という規範の内面化、規範から逸脱する自分自身の身体をどうにかコントロールしようとする欲求。それらが行き過ぎると、ときに「摂食障害」と呼ばれる状態に至ることがあります。 体重が増えることへの恐怖から、厳しい食事制限をしてしまう。下剤を大量使用してしまう。もしくは食のコントロールができなくなった状態での食べ過ぎを頻繁にしてしまう。また、食べすぎた後に後悔し、自ら吐いてしまう。 その言葉からイメージされる「食べられない」状態だけでなく、「食べすぎ」や「食べ吐き」など、摂食障害の症状は多岐にわたっていま