関西医科大の金子一成主任教授(小児科学講座)は6月21日、東京都内で講演し、5歳を過ぎても週3回以上おねしょをする「夜尿症」について、「病気という認識が母親に少なく、医療機関を受診する子どもは少ない」として、医療機関で治療した方が早く治癒が望めることなどを指摘し、治療の意義を強調した。協和発酵キリンとフェリング・ファーマが開いたメディアセミナーで語った。 夜尿症は、夜眠っている間に作られる尿の量と、尿をためる膀胱の大きさのバランスが取れていないために起こる。協和発酵キリンとフェリング・ファーマが母親727人を対象にインターネット上で行ったアンケート調査の結果では、おねしょをする5歳以上の子どものうち、医療機関を受診したことがない子どもが75.4%に上った。その理由としては、「そのうち治ると思うから」が84.5%でトップとなった。 金子主任教授は、「夜尿症は、眠りが深過ぎてしまうことがベ