マンガのみならずノベライズでもヒットシリーズを連発することができるということは、つまり「まぐれ当たり」ではなく、コンスタントにそれを生み出せる組織ができているということを意味する。 JUMP j BOOKSおよびジャンプ編集部、そして営業(販売)まで含めた集英社の体制について、j BOOKS編集長の浅田貴典氏、副編集長の島田久央氏らに訊いた。全3回インタビューの第2回。1回目はこちら、3回目はこちら ■作家と担当編集しか知らない情報を小説家に中継することで生まれる「本物」感――集英社としての体制と言いますか、ジャンプ編集部とj BOOKS編集部の連携について教えてください。 浅田貴典:作家(マンガ家)さんに最小限の負担でどれだけ世界観を膨らませるお手伝いができるか、というのがj BOOKSの基本哲学になっています。 小説を売るために何十ページも挿絵やマンガを描いてもらったり、おいしい展開を