CINEMORE(シネモア) Director‘s Interview 『関根光才監督特集上映』映画・映像は人と深い対話をするコミュニケーションツール【Director’s Interview Vol.245】
Home トピックス 映画『燃えるドレスを紡いで』:地球にとってファッション産業は害か? デザイナー中里唯馬が考える衣服の未来 『燃えるドレスを紡いで』(関根光才監督)は、「パリコレ」の頂点、オートクチュール・ウィークで作品を発表する森英恵以来2人目の日本人デザイナー、中里唯馬に密着したドキュメンタリー。リサーチに訪れたアフリカでは、世界中から集まった衣服が巨大なごみの山と化す衝撃の現場に立ち、言葉を失う中里。しかしショックを乗り越え、その体験を新たなコレクションを創造する力へと変えていく。映画の公開を機に、当時の葛藤を本人にあらためて振り返ってもらいながら、服飾の未来について聞いた。 中里 唯馬 NAKAZATO Yuima 1985年、東京生まれ。高校卒業後の2004年、ベルギーのアントワープ王立芸術アカデミーに入学、08年卒業。09年、自身のブランド「YUIMA NAKAZATO」を
「服をつくることは罪でしょうか?」―― 気が付けば私たちは、服づくりを夢見る人にこんな問いかけをさせてしまう局面に来ていた。 現在、日本人で唯一、パリのオートクチュール・ウィークでコレクションを発表し続けるデザイナー中里唯馬が、「衣服の終着地」と呼ばれるケニアのゴミ山を訪れ、産業が抱える難問と正面から向き合う姿を描いた話題のドキュメンタリー映画 『燃えるドレスを紡いで』。 全国順次公開中で、鑑賞後の反響も出てきた。各地の映画館にて舞台挨拶を続ける中里と監督の関根光才とともに、自分たちにできることは何かを考えた。 インタビュー・文/友廣里音 京都シネマでの公開発表を終えたふたりを うららかな春の日が射す建仁寺 西来院で迎えた。監督の関根は、「京都にはよく来ていて、人も、モノも、時間の流れ方も、物事を深く考える環境が整っているので楽しみにしていました」と朗らかな表情を見せた。photograp
ヅラをかぶりました この度、映画に出演することになりました。 落語「柳田格之進」をもとにした「碁盤斬り」(監督・白石和彌 主演・草彅剛)です。 この映画の脚本を務めた加藤正人氏とは25年以上も前から付き合いがありました。異様に長引く前座修業の最中、「これほど談志が二つ目に昇進させてくれないのなら、この先、新作落語を作る際のヒントになるのでは」という予感からシナリオの研鑽も積んでいました。その過程で加藤氏と出会い、私の落語会にも頻繁に来てくださるようになりました。 コロナ禍で私が落語の仕事が激減する中、私が最初に書いた『大事なことはすべて立川談志に教わった』(KKベストセラーズ)の脚本化に当たり、いわゆる「ハコ書き」(ストーリーをシーンごとにわけた構成表のこと)からご伝授を賜っていました。 いわば談志が落語の師ならば、加藤氏は脚本の師でもあります。 そんな師弟で飲んでいた写真をSNSでアップ
単行本の累計発行部数は5,000万部を突破。1980〜90年代にはテレビアニメも一世を風靡した人気コミックスの「シティーハンター」がNetflixの実写映画として令和の時代に蘇ります。俳優の鈴木亮平さん演じる主人公の冴羽 獠が、現代の新宿で大暴れ。安藤政信さんが演じる相棒・槇村秀幸と息の合ったコンビ、ヒロイン・槇村 香役の森田望智さんと繰り広げるスリリングなガンアクションなどが見どころです。4月25日(木)から始まる世界独占配信に向けて、エグゼクティブプロデューサーである髙橋信一氏にNetflixが送る最新の『シティーハンター』に懸ける思いをインタビューしました。 髙橋信一●たかはし・しんいち…Netflixコンテンツ部門 ディレクター(実写)。2020年入社。Netflixの東京オフィスを拠点に、日本発の実写作品での制作及び編成を担当。2022 Asian Academy Creativ
米FX製作のドラマ『SHOGUN 将軍』(日本ではディズニープラスで配信中)が欧米で高く評価されている。米誌「アトランティック」はその魅力とポップカルチャー史における意義を考察──「ハリウッドの長年の侍ステレオタイプに挑戦した異色作だ」と称える。 真田は新境地を切り開いた 米国人の大半は、刀を手にしていない真田広之を見たことがないだろう。2003年の『ラスト・サムライ』で世界に飛び出して以来、真田はハリウッドでヤクザのボス役や侍役をほぼ独占してきた。 『アベンジャーズ/エンドゲーム』ではホークアイと対決し、『ジョン・ウィック:コンセクエンス』ではキアヌ・リーブスを守った。そうかと思えば、あれ、新幹線でいまブラッド・ピットがすれ違った人って? 真田だ。そして、またまた刀を持っている。 だからFX製作のドラマ『SHOGUN 将軍』で真田が刀を振り回しても驚きはない。何十年も侍を演じつづけてきた
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映画『リンダはチキンがたべたい!』監督インタビューあらゆる秩序、制約を壊す、アナーキーでカラフルなフレンチ・コメディ・アニメ ストライキの日に、どうしてもチキンを食べたいリンダと、チキンを手に入れるべく奮闘する母が巻き起こす騒動を描くフレンチ・コメディ・アニメ『リンダはチキンがたべたい!』(4月12日公開)。2023年、第76回カンヌ国際映画祭Acid部門選出、アヌシー国際アニメーション映画祭2023長編アニメーション部門で最高賞クリスタルを受賞、さらに第49回セザール賞 最優秀アニメーション作品賞を受賞したカラフルでワイルドな物語は、観る者の生き生きとした子ども心を呼び覚ましてくれる。企画・脚本・監督を手がけるのは、気鋭の映画作家キアラ・マルタとアニメーション作家セバスチャン・ローデンバック。プライベートでもパートナーの二人は、あっちこっちへ自由に飛び回るいたずらっ子のような映画を、どう
ホーム > 作品情報 > 映画「リンダはチキンがたべたい!」 > インタビュー > 片渕須直監督、「リンダはチキンがたべたい!」は「僕たちを自由にしてくれる映画」と独創性を評価 来日した監督陣と対談 片渕須直監督、「リンダはチキンがたべたい!」は「僕たちを自由にしてくれる映画」と独創性を評価 来日した監督陣と対談アヌシー国際アニメーション映画祭2023の最高賞にあたるクリスタル賞を受賞した「リンダはチキンがたべたい!」が公開された。 気鋭の映画作家キアラ・マルタが私生活のパートナーでもあるアニメーション作家セバスチャン・ローデンバック(「大人のためのグリム童話 手をなくした少女」)とともに共同監督した本作は、8歳の少女リンダがかつて一緒に暮らしていた父が作ってくれたチキン料理を食べたいと懇願する。街じゅうがストライキで、どんな店も閉まっているなか、母のポレットは思い出の味を再現しようと奮闘
広島、長崎の映像があるかどうかが問題ではない問題作『オッペンハイマー』はなぜ"傑作"なのか…「直視できないほどの悲惨さ」伝えるワンシーンの凄み 『アトミック・カフェ』と『オッペンハイマー』 ケヴィン・ラファティやジェーン・ローダーらが監督して1982年に公開されたドキュメンタリー映画『アトミック・カフェ』を見れば、終戦から冷戦にかけての時代のアメリカ人が、核兵器についてどのような意識を持っていたかよくわかる。 放射線に対する知見はほとんどない。被爆の怖さを知らない。意識としては、要するに巨大な爆弾なのだ。一般国民だけではなく、軍人や政治家も同様だった。実際に映画の中でも、核爆発実験の際に周囲に配置される兵士たちに対して上官が、「放射能はさほど怖くないが、もしも傷があるなら絆創膏を貼っておいたほうが無難だ」と事前にレクチャーするシーンがある。被爆した兵士たちはのちに「アトミック・ソルジャー」
映画TOP 映画ニュース・読みもの 夜明けのすべて 正解でも不正解でもない“アクション”の連鎖が物語を動かす。三宅唱監督『夜明けのすべて』を貫く映画の原理【宇野維正の「映画のことは監督に訊け」】 インタビュー 2024/2/9 22:15 正解でも不正解でもない“アクション”の連鎖が物語を動かす。三宅唱監督『夜明けのすべて』を貫く映画の原理【宇野維正の「映画のことは監督に訊け」】 「監督の名前で劇場に映画を観に行く」というのは、ある時代までの映画好きにとってはあまりにも当たり前のこと、近年乱用され気味の言葉で言うなら「内面化」されていることで、この連載「映画のことは監督に訊け」もタイトルからわかるように、まさにそのような規範や行動原理に則ったものであることは言うまでもない。敏感な人ならば『Playback』(12)以降、あるいはどんなに鈍感な人でも『きみの鳥はうたえる』(18)以降、国内の
「原爆の父」であるロバート・オッペンハイマーを描いたクリストファー・ノーラン監督の『オッペンハイマー』が公開。 時間のギミックや物理現象などを作品に取り入れ「難解」と言われることも多いノーラン映画だが、『オッペンハイマー』も主人公が物理学者であることに加え、物語が複数の時間軸で進むなど、例に漏れずかんたんとは言えない。 (C)Universal Pictures. All Rights Reserved.しかし今作の難易度を上げているのは、時間や物理の要素ではなく登場人物の多さや背景の複雑さであると思う。とにかく多くそして説明もないので、事前に何も知らないと会話の内容から推測していくしかない。 そこで『オッペンハイマー』をこれから観ようとしている方、また一度は鑑賞したものの知識を入れてからもう一度観ようと思っている方のために、登場人物やその歴史的背景についてかんたん解説したい。顔と名前が分
映画『オッペンハイマー』は歴史上の事実をもとに3時間に色々詰め込んだ重厚な作品です。登場人物と情報量がものすごく多いので、ある程度は事前に知っておいた方が良いです。 このnoteでは一番核心となる部分は記載しませんが、映画を初見時でも楽しめるように、最低限の映画の構造を紹介します。本当に何も事前知識を入れたくない人はここでブラウザバックしてください。(高評価を押してブックマークだけお願いします:笑) ▼二部構成:この映画はカラーとモノクロの《二部構成》です。 カラーがオッペンハイマー(演キリアン・マーフィー)の裁判です。 モノクロがストローズ(演ロバート・ダウニー・Jr)の裁判です。 オッペンハイマーの裁判は1954年。 ストローズの裁判は1959年。 しかもこの2つの裁判を映画では同時に描きます。 それぞれの裁判で「あの時はどうだったの?」と質問されて、それぞれが「ええっと、それはね…」
【ネタバレなし予習】『オッペンハイマー』を取り巻く9人の物理学者:交錯する理想が描いた未来 Joshua Connolly 多事多難な激動の時代に生を受けたロバート・オッペンハイマーという男について語ること、描くという行為一般は、それが如何なる媒体であったとしても結局は「何について語らないか」という制作上の選択の連続に集約される行為に他ならない。それが映画であれば、尚更のことであろう。クリストファー・ノーラン監督『オッペンハイマー』は上映時間にして180分と、映画作品としては相当に贅沢な構成を許されている作品として映ることだろうが、オッペンハイマーの半生を語る上では十分と判断するには程遠いくらい、彼の生涯は多体系の相互作用の極致と言えるほどに複雑で多岐に渡る出来事で満ちていた。 『オッペンハイマー』が我々観客に語りかける3時間の物語は、僅か一瞬のことでしかないが、逆に言えばそれは、オッペン
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