20世紀に起こった、人々の記憶に残る事件を間近で目撃した関係者による手記やインタビューを一冊にまとめた『週刊文春 シリーズ昭和1狂乱篇 20世紀の51大事件 私は目撃した!』が刊行された。なぜ今「昭和」なのか? 『週刊文春』『月刊文藝春秋』の編集長を歴任した、本シリーズの発行人兼編集人である木俣正剛さんにお話を伺った。 ■煮出した「特濃エッセンス」が詰まった一冊 2016年の流行語大賞候補になった「ゲス不倫」などを放った『週刊文春』のスクープは、いつしか“文春砲”と呼ばれるようになった。その威力と勢いは『週刊文春』の新谷学編集長をして「親しき仲にもスキャンダル」と言わしめるなどとどまるところを知らない。しかし文春が放つ驚異のスクープは『週刊文春 シリーズ昭和1狂乱篇 20世紀の51大事件 私は目撃した!』を見ればわかるように、何も今に始まったことではないのだ。 「『月刊文藝春秋』の戦後70