先日の羽田空港での事故で、飛行機内の犬猫を見捨てた、ということで非難めいたニュースがありました。 命掛けの避難のときは、犬猫や物を諦めないといけない。これは戦訓でキッチリありまして、それは太平洋戦争のキスカ島撤退作戦です。 キスカ島は、アリューシャン列島にある島で、冬の激しく荒れた気候から、絶海の孤島と呼ばれてました。何故、こんな島を日本軍が占拠したかと言うと、ハワイやロサンゼルスなどへ向かう最短航路の寄港地となったからです。 しかし、戦争で敗色が濃くなり、ハワイやアメリカ本土に艦隊で攻撃するのは不可能となり、キスカ島が寄港地として使われる事は無くなり、戦略的価値が無くなりました。 それに加えて、すぐ隣のアッツ島では、5,000人もの将兵が玉砕。日本軍の玉砕は、このアッツ島が初めての事でした。 こうしてキスカ島に孤立する事となった6,000人の将兵は、物資、食糧が不足する中、アッツ島と同じ