京都市動物園(同市左京区)は、5月に生まれた国の天然記念物ツシマヤマネコの子ども2匹を初めて一般公開した。繊細で繁殖が難しく、九州以外での成功例は初めてという。公開は11月12日までの期間限定。 公開されているのは、5月11日に生まれたオスとメス。体長15センチほどで生まれ、人工飼育でいずれも体長約70センチにまで成長した。名前はまだない。 ツシマヤマネコは長崎県の対馬にだけ生息。野生は現在70~100匹ほどしかいないという。絶滅危惧種にも指定され、全国各地の動物園などで繁殖が試みられている。2匹もいずれ繁殖のために別の施設に移る可能性があるという。 今月11日に公開を始めると、さっそく飼育舎前に家族連れらで人だかりができる人気ぶり。でも、まだ人に慣れず、葉っぱの陰に隠れてしまうことも多い。 園の担当者は「巣立つまでには、物おじせず、みんなに愛される子に育ってほしい」と願う。 問い合わせは